とある案件に寄せて その7

おたけ
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作成:2026/5/27
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残りあと1日……か。

28日の12時までってのは…午前と午後どっちなんじゃろう?

何にせよ、いよいよ……だねぇ。

なので、今までよりちょっと長くなってしまうけど今日でこちらも区切りとしたい。


プラスじゃけど、のっけからえらいパンチのある子が出てきてしもぉて、みんなぶち驚いたじゃろ?

使ぅとる広島弁は、ほんまもんのほんまもんじゃけ。地元の人っぽいプレイヤーさんらぁもSNSでびっくりしとったんを見て、わしもしてやったりじゃ。

わし自身は広島もんじゃのうて埼玉出身なんじゃがの。広島には、高校の修学旅行で一回行ったきりなんよ。しかも今は長野県民じゃ。

ならどがいして広島弁で喋れるかゆーと、随分前にわしも含めてアニメ作家やらデザイナーやら漫画家やら…まぁフリーでヤクザな仕事しよるもんらぁ気の合うところ集まって、共同で事務所借りとったことがあるんじゃが、そんときにわしの右隣と後ろに座っとった2人がたまたま広島もんでのう…。

そいつらが毎日毎日、ネイティブでやりおうとるのを何年もステレオで聞いとったもんじゃけ…気ぃついたらわしもほぼネイティブで話せるようになってしもぉたんよ。

そん2人は、安芸高田と呉ゆう広島でももうほんまにコッテコテの〝きったない〟(※彼ら的にはこれは褒め言葉らしい)言葉ぁ使うところの出ぇでのぅ。

これ、英語か中国語とかじゃったら、今頃はもっとワールドワイドに活躍できとったかもしれんに……ぶり残念じゃあw

まーそらともかく、なんで広島弁話す子になったかゆーと、先生のほうが書いてみたらけっこう切れ味のええキャラになってしもぉての。最初はもちっと普通の人やったんじゃが、どんどんノッてしもぉて、気付いたらあんなんなっとっての…。

んで、読み返してみると相方さんは、フツーの気の良い田舎の娘さんな喋りで……先生と並べるとどーしても釣り合いが悪ぅなってしもたんよ。

こらあかん、どないしょうかって時にふっと思いついたのが、方言キャラはどうかゆうアイディアでの。

最初は北関東(栃木と群馬の境目あたり)にしたんじゃ。これも昔書いた仕事でだいぶ勉強しよったからの。でも、まだなんかパンチが足りん思えてのう。先生が強すぎるんがいけんのんよw

こうなったら最後の手段じゃってことで…のぅ。

こら親善大使さんの配信で神がコメントしよったんでもうバラしてええ思うけど、どうせならってネイティブで喋れる人アテンドしてもろての。でも、まだ不安じゃゆーんでわざわざ長野から東京のスタジオまで出向いて立ち会うたんよ。

声優さんは広島市内のご出身で若い都会の方じゃけ、実際もうちっと言葉はお上品なんじゃ。ほじゃけえ、市内とはいえネイティブの方に長野もんのわしが安芸と呉っぽく〝きったない〟(※褒め言葉!)演技指導するゆう…まあ冷や汗かいたの。

「がんぼったれとか…お祖父ちゃんやお祖母ちゃんがたしかに言ってました! 母に電話して色々確認して!」

「……そ、そらぶりたいぎいことさせてしもぉて」

「え、すごい! ナチュラルにたいぎい(面倒な、大変なこと)言える人初めて会いました! あ、これってもしかして昔のお話だから方言もちょっときったな…古いんですか?」

(今……きったない言いかけたなあ、こん人)

「や、そこまでは考えてないです。僕が使えるんが安芸高田のほうなんで…」

「安芸高田! なるほど!!(やけに実感こもった感じ)」

まぁだいぶ過剰に盛ったフィクションとしてこんなようなやり取りがあったような、なかったような。

「かばちたれよる子らじゃのぉ〜〜おやつ作っちゃるけえおいで!」

のセリフは、あれ台本どおりじゃないんよ。おんなじような意味合いのことは確かに書いとったんじゃけど、いざ本番ってときにボーンとあれ出てきて、

「すいません、言いやすいように言っちゃいました〜(汗)」

「最高です!!!」

ってことが…の。あのセリフ、ほんま好きじゃ。えいキャラになったわぁとその場で実感できた素敵な思い出じゃね。

ちなみに「やねこい」も「たいぎい」と同じで「面倒だ。ややこしい」みたいな意味よ。

「明日も朝はようから仕事じゃけ、たいぎいのう…」

「この料理、えろう手順が細こうて……やねこいわあ!」

みたいに使い分けんちゃい。…うん、基本的には一生役に立たん知識じゃの。

もし、これがきっかけで広島弁に興味持ちんさったら、『孤狼の血』ゆう映画見よったらええ。〝きったない〟(※だからどうしてこれが褒め言葉なのかw)広島弁ようさん聞けるけぇね。


3話について。

どうやってあそこから大団円に決着付けたらいいんだと…。あなたならどうする!?

救世主は、プラスの2話で出てきた悲劇の彼とその持ち物(?)。あれには救われた。本編のほうでも似たようなヤツ出てきてたし。

あれの存在のおかげで〝倒すべきもの〟は定まった。しかもだいぶ本家へのリンク感もあるという。世界の強度が高いと、こういうのが出てきやすい。世界はしっかり作り込んでおくに限る。その辺、クライアント様はそんじょそこらの会社とは違う。凄い。

ついでに言えば、海外ファンも大事にしておくに限るw

あとは……〝心のテーマソング〟に結末まで導いてもらう!

本当はこういうの押し付けになっちゃうし良くないんだけど……最後だから!

泣かないことが 強いことなんて誰が言ったの??

思い切り泣いて ほら、顔をあげて

傷つく事から 逃げてた昨日にサヨウナラ

まだ 風は強いけど

勝ち負けだけじゃ わからない

ホントの強さ 知るために

全力でぶつかって凹んだら 深呼吸

信じる道 進め!!

鳴らせ 鳴らせ 心のファンファーレ

響け 届け 今、高らかに

負けたから 終わるんじゃない

きっときっと 始まるさ君の胸の真ん中で

みんなといるより ひとりがいいって誰が言ったの??

きっと どこかで 君を思ってる

高い山ほど 見下ろす時には気持ちいい

まだ 先は遠いけど

大きく大きく 背伸びして

青空に届け もう1センチ

イライラしても いい

クヨクヨしても いい

信じる道 行こう!

鳴らせ 鳴らせ 心のファンファーレ

響け 届け 今、高らかに

負けたから 終わるんじゃない

きっときっと 始まるさ

そうさ ホントの強さが

君の胸の真ん中で

奥井亜紀/「心のファンファーレ」

全部が終わって、逆プロポーズする前あたりからこの曲かけて! 泣くから!

や、本当に良くないんだけどこればっかりは譲れないというか、オチを決めた瞬間にずっとこの歌が頭の中に流れていたので。ちなみにポケモンの歌です。

負けてから始まるんですよ、坊っちゃんの本当の人生は!!

おめでとう、ふたりとも。本当に何も思い残すことはない……いいエンディングだった! ……よね!?


最後はジェ様たちというのは決まってて、派生元へ繋がるにあたって技術的な継承をするなら当然あの技術者の一族は必要だろうけど、それだけじゃ足りないなって。色々折衝ごととか、根回しとかできるのはジェ様と奥方しかいないだろうと。

最後にね、娘さんも出して。その時には、だいぶもう幻の4部についてもうかがってて…。すべて墓場まで持っていくしかねぇ。もったいねぇ。

プラスでのジェ様、最後ナレーション(というか朗読)でちょっと触れられるだけになってるけどガチで世界を繋いだ偉人です。

一旦落ち着いた後で建国間もないあの王国に戻って、あの湖の村とか、その雪国とか、あっちの新国家間の交易ルートをすべて確立し、沈んじゃったほうにも戻る…というより東廻り世界一周航路も開拓して、お侍さんの島とかに逃げていた生き残りを更に拾って助けた上で交易は後進に譲って、趣味で親方やっているという想定。(だから雪国からのお手紙が普通に届く)

先生たちはジェ様が作った会社の定期船で割と簡単に諸島まで行けるんですよ。…ふふ、怪文書怪文書。

本家の設定では200年かけて全部沈んだらしいので、ちょっと苦しいけど小さな群島状態になってたんじゃないかなとか。そしたら、数千人単位ぐらいで生き残りはいたんじゃなかろうかと。そも、元々どのくらいの人口はいたかは不明だけど…。

一応シミュレーションとかしてみたんよ。多分、陛下がぶちかました時にいたのは牛の北端〜教会近く…つまり東側の中心地。

注がれた力は放射状に陸地を砕いていって、牛と獅子と蛇の領土はほとんど水没。ジェ様が国を出航したときには巨大な内海みたいになっていた。北側は完全に結晶化した竜と羊の国土がトゲトゲ山脈みたいになってただろうね。

最後、兄上は内海状態になった旧国土のどこか…小島みたいになった場所で見届けている。それなら彼らの目からは「わずかに残っている」ようにしか見えなかったんじゃないかな。

狼の国に到着した時は「岬になっている」と書いているので東端の山脈が海面近くまで沈降していてギリ間に合った…みたいな。

最終回については一部憶測を呼んでいるけど、あれはもう本当に最初っから全4話と想定! 打ち切りもなければ余計な付け足しも無いっす。

何か足りてないと思われたなら、すべては僕の不徳のいたすところ。

あとはえーと……メイドさんの声は誰がやるんだろうと思っていたら普通に女の子だった!w


最後に…

どうして僕が普段はやらないこんな振り返りをしようと思ったかを。

僕ぐらい長くやってると、もう現場で実際に物書くことってどんどん少なくなっていくんだよね。

一番最初にこの案件に携わる前年、長男がとうとう小学生になって、長女は保育園。次女が生まれたばかりだった。

よく言われることだけど、いよいよ「自分が主役」っていうターンは終わって、この子らのサポートに回る番が来たっていう状態。

仕事のほうも同じで、基本的には若い子や同輩たちが気持ちよく仕事できるように各種調整を行ったり、予算折衝したり、スケジュール管理したりっていうことが多くなって純粋な物書きではいられなくなってきた。

書くにしても若い子から上がってきたやつに赤入れて戻すとか、ちょこっと埋めなきゃいけないテキストをぶつ切りでとか、そういうので。

まぁこういうもんだよなと。

やや自嘲して言ってしまえば、オタク業界の物書きとしての自分はもう終わったんだなという。40超えて子供3人おったらそらそうじゃろうと。

そう思っていたところに、この案件が来た。よんどころない事情で『WOC』の続きを書ける人を捜している、お願いできませんかと。

当然、最初は弊社内で書けそうな子を差配して普通にサポートに回るつもりでいたら……たまたまその時、みんな手が一杯で誰も書く余力が無いと言う。

じゃああの…もう若い子みたいな勢いは無いですし、ネームバリューも何も無いですけど、僕でもいいですか? って話になって、お打ち合わせをして、ありがたくもご快諾いただいて。

それで、本当に久しぶりに物書きとして、純粋かつ全力で「物語」に取り組めたのが、『VATD』であり、『AOA』であり、コラボ2種であり、『プラス』だった。いつも会議で進捗を報告する時は「ご褒美」と言っていたw

「えー、ありがたいことに今年もご褒美の発注をいただきまして…」

で始まる、本当に…本当に! 楽しい、充実した4年間だった。

目一杯、物語と向き合えて幸せだった。

彼らと彼女たちの旅の結末を届けられて良かった!

これがきっかけで、やめときゃいいのに

「俺もまだ書けるかも?」

みたいな気持ちになっちゃって、これまで「俺はもういいよ〜」なんて敬遠していた漫画原作を考えるとかそんな仕事にも手を出してみたりね。

そういう意味でも、特別な転機になったタイトルなんだな。

複雑な大人の事情があって、色んなことを諦めなきゃいけない案件やお仕事もたくさんある中で、心からそう思えるほどに取り組ませてもらえたタイトルがあったんだよということを忘れないよう、記録しておこうと思った。

僕にやらせてくれたクライアント様、何より最後までプレイしてくれたすべてのプレイヤーさんたち……月並みではありますが、心からの感謝とお礼を申し上げます。

どうもありがとうございました!

2026年5月27日 18時54分。


……サ終したらもういいよな?

二次創作とか書いちゃおうかなw 坊っちゃんたちのその後のその後とか。

小説のリハビリをしたいんだよね! 今更「なろう」とかに投げる気にもならないし、ここを活用するか。

@take9
信州の端っこで薪を割りながら子育てしています。仕事はなんとなく物書き。