幸福論: ラッセル

takigon
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目的

相対的幸福のキツさに気がついた

人生における幸福の概念のヒントを得て、モチベーションの源泉を見直したい

TL;DR

  • 私心のない興味を持ち、困難に備える

  • 無意識を意識でコントロールする

  • 考えても無駄なことは考えない

  • 成長と進捗をメタ認知することが幸福の要素

  • 幸福と不幸はセット

  • 他人はあなたに興味ないから自由にやれ

  • 没頭が幸せの源泉

要約

不幸の原因

  1. ナルシズム

  2. 誇大妄想

  3. 罪人

競争

人々が恐れるのは、人生ゲームの競争に敗北する事。つまり、人より資産額を下回る事を恐れている。

退屈と興奮

興奮(快楽、幸福)には退屈が必須。

なぜなら、緩急のない幸福は幸福のインフレを引き起こすから。

幸福を感じるには、一定の退屈に耐えなければならない。

妬み

人は他者と比較し、その不公平さに不満を漏らす。また、他者と自分との差分に嘆く。

このことへの対処法は、無駄な事を考えないように訓練し、精神を成熟させる事。

つまり他者比較ではなく、過去の自分との比較を習慣とすること。

被害妄想

3つの教訓

  • あなたの動機はエゴに基づく

  • 自身を過大評価するな

  • 他人はあなたを見ていない

世評への恐怖

世評とは、因習的な道徳やルール。これに従うと、伝統によって思考が自動化され自身の考えが消え失せる。自我を持っていても発すると批判の対象になるため、隠す。よって体力を消耗してしまう。

  • 世評に関心を向けると、イノベーションは起こせない

  • 世評に従わない自分をブランディングすることで、生きやすくなる

  • 無理にマッチしないコミュニティに属す必要はない。

  • 世評への無関心が幸福になるための要素

幸福をもたらすもの

熱意

外界への強い興味と熱意、没頭は幸福を増大する

愛情

自立すること、すなわち依存先を大量に持ち、心理的安全性を確保すること

愛情は以下の2種類ある

  • 平穏な日常の中の愛情

  • 恐怖による愛情

前者は称賛されるが後者はされない

なぜなら、恐怖による愛情は不本意な愛であり、消去法によって成り立つ脆い愛だからである。

なので、真の愛情を手に入れるには、自身が自立した上で、成り立つ相互的な関係である。

仕事

成長と漸進を自覚すること

仕事を面白くする要素は以下の2つ

  • 技術を行使すること

    その上で、以下の2つを満たすと尚仕事は面白くなる

    • 無限に技術を磨けるもの

    • 他に転用できるもの

    総じて、自身の漸進を絶えず実感でき、かつその成長が事業に貢献しているという感覚がしあわせを生む

  • 建設的であること

    結果が観測可能で、なおかつアップデート可能であるものは大きな幸せを生む。

    具体的な成果物がなければ、人間は前進を認知しづらい

私心のない興味

利益を顧みない、純粋な興味や趣味

これが必要な理由は、どうしようもない悲しみに苛まれた際にそれを耐え凌ぐため。

激しい悲しみや疲れの末無気力に襲われたら、どんな人でも合理的な判断が下せない

なので、私心のない興味に脳のチャンネルを切り替えることで、正常な思考を取り戻す。

メモ

  • 快楽は努力と創意工夫の先にあるべき

  • 退屈と興奮のバランス

    どちらかが多すぎたら疲れてしまう

  • 心配を脱するには、心配を直視し熟考すること。

アクション

  • 私心のない興味を探す

参考

@takigon
読書記録的なもの