思考の整理学: 外山滋比古

takigon
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目的

  • 考えることの楽しさを知りたいl

  • 学ぶことの本質と学び方のエッセンスを知る

TL;DR

  • 自分自身で問いを立て独自の思考と行動をすることができる「飛行機人間」を目指す

  • 具体と抽象を行き来することで、思考が純化され本当に大事なものが脳に定着する

  • 思考を寝かせて、ろ過することで脳にバッファを作る事ができる

要約

グライダー人間と飛行機人間

  • 受動的学習によってグライダー人間と化してる人間が多い。主体的に学ぶことこそがその人の能力を引き上げる

  • 問を作る力が大変重要

エディターシップとカクテル

  • 完全なる01を生み出さなくても一つの素材と既存の事実を調和折衷することで価値のあるものを生み出せる

    • 自分の主張のみを独善的に披露するのではだめ

    • 上手く調和させることで全体としても個としても作品の価値を高めることができる。これは万物に応用可能なことな気がする

情報のメタ化(思考の純化)

  • 情報の量的変化

  • 情報の質的変化

メモ

  • 1人だと多すぎる。1人だとすべてを奪い去ってしまう

    • 1つのことに集中しすぎると、そこに多くの責任(リスク)がのしかかってしまう。リスクは分散しておいたほうが様々なメリットが有る

  • 全体は部分の総和にあらず

    • 個体はその文脈(環境)によって価値が大きく変わる。個体にどんな文脈を付与するかで集団の価値も変動する。

  • メタクリエイションとエディターシップ

    • 個々の作品を面白い順番・組み合わせる編集技術。

    • 第一次的創造と第二次的創造(メタクリエイション)からなる

    • ex) 雑誌編集、野球選手、ファッションデザイナー

  • セレンディピティ

    • ある行動によって、本来の目的とする成果ではなく副次的な発見や成果を得ること

    • 脱線、寄り道

    • 外山さん的には悪ではないとのこと。

  • 思考の濾過

    • 文学作品はときの試練を経て名作となる。思考においても時の試練を経て濾過された重要な内容のみが脳に残る

  • ホメテヤラネバ

    • 環境でアイデアの質は変化する。批判的な環境ではアイデアは出づらく肯定的な環境であればアイデアは出やすい。

感想

  • 完全にグライダー人間。学習意欲・知的好奇心は人並みにあると思っており多少ましな人間だと驕っていたけど、あるだけでは意味がなさそう。誰にアドバイスを貰うわけでもなく問いを主体的に考えて実行に起こさなければ、一生学ばせて貰う人で終わってしまう。

  • 全体は部分の総和にあらずって言葉はすごく納得感があった。環境や配置で成果はぜんぜん変わるし、フルコースも食べる順番で美味しさはぜんぜん変わる。量は同じなのに。

  • 最近ボカロプロデューサーが教養の有無でとやかく言われている(以下ツイート参照)教養が無い自分からすると教養はある方が良いと思ってる。なぜなら世界に楽しみが増えるから。

    ただこのボカロプロデューサーは本書でいう触媒として没個性的な振る舞いをあえてしているのではないかと勝手に憶測してる。作品を最大限立たせるための没我的な精神のもと仕事をしているとしたらプロとしてめちゃくちゃかっこいい

アクションプラン

  • 思考やアイデアはすぐにメモを取る

@takigon
読書記録的なもの