電動のコーヒーミルを買うのはむずかしい。でも便利

takoba
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このエントリは、 Coffee Advent Calendar 2023 の10日目です。

コーヒー豆を買う時、ぼくは豆のままで買ってくるのが好きだ。粉にしてしまうと劣化が早くなりやすいし、常に数種類の豆を買っておいて日によって飲み比べるし。割とエイジングしたものも普通に飲むので、豆のままで買ってきたパッケージで出来るだけ脱気しつつ保存している。

適度にエイジングした豆の美味しさもどこかでお話ししたいが、今日は別の話題を。

コーヒーミルで手挽きするの大変じゃん......

前述したように豆のままで保存していると、コーヒーを淹れる前にコーヒー粉にする工程が必要になる。そう、コーヒーミルで豆を挽くのだ。

......あれ、結構大変じゃありません??

というのも、コーヒー豆を買ってきて淹れることに興味を持った当初は「ハンドルを回して丁寧に挽くのがよいよね〜〜」なんて思いながらコーヒーミルのハンドルを回していた。だが、あれ割と大変なのだ。そして、早々に飽きる。少なくともぼくは飽きた。

一方で、プロはどうしてるのか?と思って行きつけのお店を思い出してみたのだが、そのお店はカリタの業務用コーヒーグラインダーを使っていた。割とシェアが高い人気機種だし、カリタには ナイスカットミル という家庭用モデルもある。ただ、自宅に置くには相当でかいのだ。品質はピカイチなのだが、お値段もなかなか。

というわけで、「まあ、ナイスカットミル以外の選択肢もあるやろ......」と思いながら、コーヒーグラインダーこと電動コーヒーミルの購入を検討し始めたのだった。てか、その後購入してみてわかったのだが、電動コーヒーミルを導入すると普通に楽だし、日常にハンドドリップを組み込むことが容易になる。是非ともコーヒー好きのみなさまに興味を持ってもらえると嬉しいので、今回は電動コーヒーミルの見極め方について少しお話ししたい。

カリタのナイスカットミルは究極の一品

あれこれと電動コーヒーミルについて調べ始めてみたり、行きつけのお店の方にも聞いてみたり。わかってきたのは、カリタのナイスカットミルが最高でしかない、ということだった。

まず、電動のコーヒーグラインダーが採用しているコーヒー豆を挽く方式を大別すると2種類ある。回転軸に薄い刃をプロペラ状にセットして破砕する「プロペラ式」と、回転軸に臼のように2枚の臼刃をセットしてすり潰す「臼式」だ。オススメは微粉の出づらい臼式なのだが、あれこれ見定めていると市販の安価な電動ミルは割とプロペラ式が多いことに気づく。

その点、ナイスカットミルは臼式をベースにした「カット式」なる刃を備えている。その上、プロペラ式でも臼式でも困ってしまう豆を挽く際に発生する摩擦熱を抑えているらしい。摩擦熱はコーヒー粉の香りが飛んでしまう原因にもなるので、その配慮までなされているのは見事だ。

しかし、ヤツは結構でかい。実はナイスカットミルは2016年に一旦生産終了し、その後「 ナイスカットG 」「 NEXT G2 」という後継機も登場したのだが、それでも高さが37.5cmある。置く場所に悩むやつだ。

臼式の小さめな電動コーヒーミルを探す

というわけで、必要な要件が定まってきた。ナイスカットミルほどの品質ではなくても、臼式の電動ミルなら適度にメンテナンスすれば微粉も出づらい。そして、自宅で1-2杯程度を淹れる用なので、出来るだけ小さいものにする。このあたりを念頭に置いて探してみた。

探していた当時はホントにそういう製品がなかったのだが、程なくしてコレの初代が某クラウドファンディングサイトに出てたので飛びついてみた。結果、いまも現役で稼働している。

コニカル式という山型の刃と谷型の刃を組み合わせた臼型と近しい方式を用いていて、定期的にメンテさえしていればコーヒー粉の粒度は割と安定する。片手で持てるサイズだし、キャリーバッグとかにも余裕で入るので、アウトドアや旅行先でも使える。コーヒー粉の精度はナイスカットミルには敵わないが、割と満足できる製品だと思っている。ちなみに、特に宣伝広告費はもらってません。

その他だと HARIOのスリムなミルに電動ユニットを付けるパターンのやつ も試してみたが、電動ユニットを持っておかないといけない仕様なので「電動なのは楽だけど、そこまで便利じゃないな......」みたいな気持ちになった。

おわりに

というわけで、要件を見定めたらサクッと便利な製品が見つかってしまった、という楽々ハッピーエンドというオチだったので謎な物足りなさが残る(?)結果になった。

というか、電動コーヒーミルを探していた3-4年前も2023年現在においても臼式のグラインダーは据え置きタイプが多く、そこまで小型の臼式電動ミルが多くない、という状況に変わりはないのだ。でもこのエントリが、臼式およびコニカル式の電動コーヒーミルのよさを伝える一助になっていれば幸いだし、そうやって知る人が増えてニーズが増え、電動ミルの選択肢が今後は増えてくれることにも期待したかったりする。

とはいえ、個人的にはナイスカットミルをいつかお迎えすることができる人生でありたい。それまでに置き場所をつくっておかないとね。

コーヒーサーバーに入ったコーヒー。

参考

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ばーばらとも呼ばれがちです🌹 @takoba_