活字を読むのが苦手だった私①

たことら
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先日、小説をほとんど読んでこなかったと書きましたが、そもそも若い頃は字を読むのが好きではありませんでした。小学校の国語の文章問題ですら苦痛なほど。好きな授業は理科(生物)。生き物や自然を見て触るのが好きな子供でした。

ただでさえ字を読むのが苦手なのに、小説となるとそれに加えて登場人物とお話を理解しなければなりません。そんなの無理です。視覚で登場人物も状況も把握出来る映画の方が面白いじゃん、と思っていました。

そんな私の字を読むことへの苦手意識を払拭してくれたのは、林真理子とさくらももこのエッセイです。

ところで、私の通っていた中学校では、毎年夏休みの宿題に読書感想文が出ていました。小学校まではなんとか適当に誤魔化せていましたが、中学からはそうはいきません。課題図書があるからです。

それまでまともに本を読んだことがなかった私。小学校時代に唯一好きだった本は『まじょ子シリーズ』『わかったさんシリーズ』。課題図書は夏の新潮100冊。この中から好きなものを選んでいいものの、ちょっと読んでみてびっくり。レベルが違います。この字の小ささはなんだ、全然面白くない、そもそも意味がわからない。自分の知能レベルを疑いました。みんなこんな本を読んでるんか、と。

私は悩みました。自分が読めそうな本はどれかと。分厚い本はやめておこう。時代ものも無理だ。ファンタジーもゲームでやった方がいい。

そこで選んだのが山田詠美の『ぼくは勉強ができない』。選んだ理由は「分厚くなくてなんかエロそうだったから」以上。最低ですね。

実際読んでみて、エロくもないし面白くもない。「……で?」っていう最悪の感想しか持てませんでした。(完全に読む側の問題です。知識や教養が無いと、ものの価値が理解出来ないというよいお手本ですね)

思ったより長くなってしまったので続きます。

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