これの後に続けて書こうと思ってたこと
長くなりそうと思ったのでこっちに書くことにしてみる。
Blueskyをはじめて一年経たないくらい、一時的にえっくす(あのフォントを探してコピペするのめんどくさい。やってる人はマメで律儀だな)に戻ることもなく、楽しく使い続けている。そうしてしばらく、私は左派フェミニストで差別にも戦争にも大反対してるし「個人的なことは政治的なこと」だと思っているけれど、SNSを趣味以上の言論の場とは強く考えていないことに気が付いた。
Blueskyでフォローフォロワーになってる方は、たぶん、政治的思想が似通ってる方々だと勝手に思っている、たぶん。私はそういう人たちに囲まれた心理的に安心できる場所で、自分の好きなことや日常の些細な出来事を垂れ流せることをSNSに求めている。
Twitter時代に作ったアカウントで、この映画のアカウントとは別に好きなものだけを共通点に繋がろうと使っていたものがあるのだけれど、フォローフォロワーがノンポリか右派だなと思う人しかいなくて、その時私は多少攻撃的であっても何かを言わずにはいられない、という気持ちで溢れていた。今思うとあれは病んでいたのだと思う。放っておくと「いないこと」にされてしまいそうな環境の中で「私はここにいる」と必死になって声を上げようとしていた。結局私は「ここにいる」と言い続けることに疲れてしまって、大好きなコンテンツごと一時的に距離を置くようになってしまった。今この文章を書きながら、朝ドラの優未が「研究を嫌いになる前に辞めたい」と言っていた台詞を思い出した。私は、自分の好きな物が嫌いになりかけてしまうまでがんばりすぎたんだと思う。(私と優未の努力は比べ物にならないと思うけど)
SNSでもそうでない場でも、政治的な話をタブーにすることは間違っているし、積極的に話されるべきだと思っている。でも、Blueskyでの私のSNSの使い方を振り返ると、私は自分で思っているほど政治的な話を積極的にしていないし、しようと思っていないことに気が付いた。その是非は私の中で判断がついてない。
政治的な話を積極的にしたいわけではない。でもそれができない、タブー視されるような環境は嫌だ。ロシアのウクライナ攻撃やイスラエルの殺戮のニュース、日本で同性婚や選択的夫婦別姓がいつまで経ってもできないこと、フェミニストを自称する人々の中でもトランスジェンダー差別が吹き荒れていることやTwitterで事あるごとにバックラッシュや差別や陰謀論が吹き荒れてしまうことに心を痛めた時に、選挙結果で一喜一憂したい時に白い目で見られるかもしれない、政治的思想が強いと思われるかもしれないと不安になることが嫌だ。私はそんな環境で自分の好きなとこについて好きなだけ語ることはできない。──この自分のグラデーションに気付くことに、時間がかかった。
TwitterもといＸについて、やはり私はあのSNSを使い続けようとは思わない。インプレッションだけが優先されて事実よりも差別や疑似科学に陰謀論が渦巻くあの環境に身を置くことは、私のポリシーに反するからだ。そして私は自分のポリシーに反することをしなくて良い環境(アカウントを個人の趣味用に使っていて商用利用していない)にある。Ｘを使い続けなくても、私はBlueskyで好きなことを好きなだけ垂れ流すことができる。
私はSNSで繋がりたい系のタグを使ったり、積極的に交流したりするタイプではない。映画やドラマの感想でいいなと思ったものにいいねを送り合って、気になる人がいればフォローする。ふとしたきっかけでリプライができたら嬉しい。その程度の繋がりで満足している。Blueskyはそもそもが差別に反対していて、その規約に賛同している人が多いから、私のような緩い交流で良い人もフォローしたい人を見つけやすいのだと思う。政治的思想が似通っている、つまりあらゆる差別に反対していて、戦争にも反対している(もしくはこの考え方を尊重してくれる)と思える人たちが周りにいるとわかっている、心理的に安心して好きなことを好きなだけ話せる場所を比較的簡単に構築することができる。
SNSをどんなふうに使いたいかがクリアになったことで、この環境を維持するためには何が必要かを考えるようにもなった。それはやはり、"積極的にしていない"と書いた政治的なことの発信だと思う。一見矛盾しているように感じるけどそんなことはない。私は上の段落でも書いた戦争や差別に胸を痛め反対すること、科学的に正しい情報を求めることを、"がんばって"、"義務感を持って"するのではなく、呼吸をするように自然にしたいのだ。だから日常のくだらない投稿の隙間に急に時事に関する内容を投稿する。映画やドラマについてフェミニズムの観点で見て、時に批判的な感想も述べたりする。戦争や差別に反対するハッシュタグを投稿したりリポストして、寄付の報告をする。
プロフィールにレインボーフラッグ🏳️🌈🏳️⚧️の絵文字を掲げているのもその一つだ。投稿を遡らなくても、私はこういう人間です、とわかる自己紹介になっている。このアカウントではあまり見かけないけど、ジャンルが違うと「プロフィールに旗の絵文字をつけてる奴はヤバい思想の持ち主」と勝手に忌避してくれる層もいて一定の効果はあると思っている。
ここまで書いて、やっぱりTLに流さずにしずかなインターネットにまとめる選択にして良かったと思った。2,200文字近くを丁度よく300文字ずつ区切るのは労力だし面倒くさい。あとどうでもいいけどBlueskyはTL(タイムライン)ではなくSL(スカイライン)という言葉を使わせてたかったらしいけどまったく定着しないなと思う。オチがないので適当なことを言って誤魔化して終わることにする。