「金を稼ぐのは簡単」そんなわけがない。
最近、「金を稼ぐのは簡単だ。金を稼ぐのが難しいと感じるのは努力不足だ」などと言う人がいる。しかし、これは暴論だ。もし金を稼ぐのが本当に簡単なら、貧困層はいないはず。
金を稼ぐのが簡単だと感じる人は、おそらく金を稼ぐセンスがある。しかし、それは彼ら自身の才能や運によるものであって、すべての人に当てはまるわけではない。
たとえば、魚に木登りを求めても無理な話で、鳥に泳ぐことを要求しても、鳥にとっては難しいだろう。同じように、人にはそれぞれ得意不得意があり、現代社会で活躍できる能力を持つ人もいれば、たまたま能力がマッチしない人もいる。
また、才能があっても、生まれ育った環境や巡り合わせなどの運に恵まれず、その才能を発揮できない人もいるだろう。
そんな人たちを、「努力が足りない」などと責めるようなことは、私はしたくありません。むしろ、そのような人たちを理解し、支える社会であってほしいと願っている。
今の資本主義のあり方には、行き過ぎを感じずにはいられません。効率や利益ばかりを追求するのではなく、せめて私の周りだけでも、困っている人に手を差し伸べられるような、人にやさしい世界であってほしいと心から思うのです。
ただ、本気で稼ぎたいなら本気になる必要はあるんだけどね。