身の程をわきまえなければいけない。前向きに。
成功者の伝記や発信を見て、その方法を真似しても、なかなか同じような成果を出せないものである。なぜなら、大成功している人のメソッドは、誰もができるレベルではないからだ。
過去に成功し、その複利で稼ぎ続けている人が多いのも事実。今から成し遂げようとする人にとって、その再現性は低いと言わざるを得ない。
また、成功者は自分の人生をドラマティックに語る傾向がある。バイアスがかかっていて、真実と嘘が混在しているケースも少なくない。鵜呑みにするのは危険だ。
だからこそ、ある程度のメンタル・やり方を学んだら、学ぶよりも実践に軸足を完全に移した方が良いのではないだろうか。
そして、学ぶなら、今も足掻いて踏ん張っている人から学ぶのが一番である。お互いに励まし合えるなら、それに勝るものはない。
情報があふれている現代だからこそ、等身大の自分をしっかりと見つめ、自分なりに頑張っていくことが大切だ。
イチローや大谷翔平のバッティングフォームやマインドは、誰もが知ることができる。しかし、プロ野球に入れるほどの才能の持ち主がそれを学んだところで、全員プロで成功できるわけではないのは周知の事実である。
努力や方法論だけで誰もが成功できるのなら、みんな東大に入れるはずだし、ウサインボルトには及ばずとも、もっと速く走れるはずだ。
世の中は残酷かもしれない。でも、その中で情報を取捨選択して、必死に足掻くしかないのである。
自分の人生をどう生きるのか。それは自分自身に問われている。どんな結果になるにせよ、最期に「私はやるべきことを全部やった!後悔はない」と言って逝けるような人生を歩みたいものだ。