京都の街の定食屋の本音

tanimutomo
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京都の清水寺のにつながる二寧坂あたりにあった高齢のおばあちゃんが一人で長年営んでいる定食屋に入った。

入れるのは二組までだったが、たまたま入れた。

日本は3連休真っ只中で、中国も春節の時期だったので、観光客で賑わっていた。

が、入った瞬間にそこはとても静かで急にタイムスリップをしたような気持ちになった。

出てくるご飯も、変わった味付けの漬物や酒粕が入ったお味噌汁で、とてもおいしかった。特に揚げ豆腐。

おばあちゃんは、我々より先に入っていた中国人の観光客の方が食べ物を残したり、食べ方を注意しても伝わらないことに、小言を言っていた。

京都の前に言っていた有馬温泉も含めて、日本語が話せない観光客の方にも英語を話したり、無理矢理日本語と手振りで伝えたりして、ほとんどの店員さんが困った表情を浮かべることなくコミュニケーションを取れていた(それにまずびっくりした)。

しかし、そこのおばあちゃんはそうではなかった。むしろ今の若い国内からの観光客含めて、行儀の悪さや行動に辟易していたようだった。

こういう時代の変化や異文化交流についていける人だけではないし、京都の街に長年いた人の中には、今の観光客だらけで公共交通機関も利用できない京都の街が嫌いな方も多数いるんだろうな、ということを感じて、なんか申し訳ないような気持ちもありつつ、そういうお店や人と出会えてよかったなと思った。

国民のアポリアについての本を読んでるところにも通ずるので、いい体験できました。