『ゆめしま海道 いきなマラソン」に参加し、ハーフマラソンを走ってきた。
ゆめしま海道とは、しまなみ海道の東側にある4つの島をつなぐ道のり名称である。しまなみ海道・とびしま海道(映画『ドライブマイカー』の舞台として有名になった) に続く、瀬戸内海第三の海道だ。
生名島・佐島・弓削島は以前から橋でつながっていたが岩城島には長らく橋が掛かっていなかった。一昨年ようやく岩城島にも生名島との間に橋がかかったのだ。私は5年前の夏に佐島でカヤックを漕ぐためにこのあたりを訪れたことがあり、「ゆめしま海道に架かる3本の橋を総て走破できる」という触れ込みに興味を惹かれて、今回参加することにした。
地元の方や中国四国地方の参加者がほとんどのようで、東京から来ている私はかなりレアな存在のようだが、瀬戸内海の美しい景色を眺めながら走るのは、とても気持ち良いだろう。私は多大な期待を持って、レースに臨んだ。
生名島をスタートし、次々も橋を渡って佐島・弓削島と移動していく。5年前にレンタサイクルで走破したルートとほぼ同じだ。折り返してまた橋を渡り生名島に戻る。ここまでで14km。ここからが未知の世界だ。前回来たときにはまだ存在しなかった橋を渡って、戻ってくるのだ。
すでにここまでで2本の橋を往復している。橋に至るには上り坂を計4回駆け上がらねばならず、私の両脚はこの時点ですでにパンッパンであった。残念なことに。岩城島に架かる橋の最高到達点から臨む景色はこのコース最高の眺めだったが、足の辛さが先に立ってしまい、存分に樂しむまでには至らなかった。残念…
なんとか完走して、午後は尾道に移動。訪れるのはたぶん8回目くらい。馴染みの店がいくつかあるのだが、しばらく休業していたり不定期営業になっているところが多い。店主かご家族が体調を崩されているのだろうか?
時が流れればいろいろなことが変わっていく。それは仕方ないことだ。甘んじて受け入れなければ。代わりに新たな楽しみを見つけよう。
今日ははじめての宿を取った。山の中腹、千光寺の参道沿いの蓄積100年以上の古民家ドミトリーだ。部屋の窓から見える尾道市街の夜景がとてもキレイ。明日は早起きして、絶品の朝焼けを鑑賞する予定だ。
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" サーカスが来ると君はドキドキして、「きっと上手くいくわ」なんて夢みたいなことを言って綱渡りみたいに。 "
『サンフランシスコ』筋肉少女帯