ここのところほぼ無休で働いていたので、今日から二泊三日の瀬戸内旅行に出かけた。
乗っていたバスが朝6時過ぎに岡山駅前に到着し、マクドナルドでブレックファーストを摂った後、宇野港に移動してフェリーで直しまへ。ベネッセが島中を現代アートで侵食してしまったとの話を聞き「どんなもんか」と物見遊山で訪れたが、建築の多くを安藤忠雄が手掛けていることもあり、想像よりもシックな印象だった。
何よりも瀬戸内の多島美が素晴らしい。この島からだと瀬戸大橋も髙松市街も展望できるのが特徴で、すっかり見惚れてしまった。
その後は伊予西条に移動。駅前のクラフトビール醸造所の角打ちで軽く一杯。とにかく水が豊富で水道料金は無料とのこと。つい数年前までアサヒビールの工場があったそうだ。たしか日本酒の『石鎚』もこのあたりで作られているはず。
『うちぬき』と呼ばれる地下水の自噴ポイントがそこかしこにあり、いくつか巡ってみた。宿にチェックインし、すぐさまこのホテルの企画運営会社をしている知人からおんらでレクチャーを受ける。日本初のゼロエネルギー宿泊施設なのだ。このコンセプトは地元出身のプロデューサーの強い意向らしい。水が豊富で火力発電所があるこの町であえてSDGsに取り組むこと、これが強い味方メッセージになるのだ。
夜21時すぎに地元で人気のカフェバルへ。おまかせつまみ2品とペアリングワインをオーダーすると、蒸し牡蠣の貝出汁煮と鹿肉のローストにレバーペースト&ミンチのパテか到着。
マスターは気さくで奥さんは気配りの人だった。よい店。お土産にこの店自慢の玉子サンドを購入してしまった。西条をはじめ瀬戸内の沿岸地域に暮らす方々は、一様に陽気でおっとりとしている。温暖な気候で資源にも産業にも困っていないという余裕のあらわれなのだろうか?
--
" この街が大好きよ、のんびりしてるから。 "
『この街』森高千里