今日は4日ぶりの東京。しかし、明日また旅立つ身である。

束の間の休息と行きたいところだが仕事がたまりにたまっていてそれどころではなかった。明日からの出張に備えて試作メニューと使用食材・調理器具などの整理と手配にはじまり、担当店舗の月末処理と利益シミュレーション。週末のイベントに備えて到着する魚種の確認や、レシピの調査に食材の買い出し。帰宅後はクラフトコーラまで煮出した。

夜に一本オンラインミーティングがあり、人口1000人の過疎の村で活性化を目指して村の東京支部を立ち上げるプロジェクトについて話し合った。メンバーから活動方針と内容についてのプレゼンがあり、目標の一つとして「移住者を増やす」を掲げていた。その対策として、HISだのサイバーエージェントだのの名前があげられ「それらの企業とコラボしよう」との提案だった。

それに対して私は「まず目標については、現地のキーパーソンたちとディスカッションの上で決めることが必要。そこができれば具体的な取り組みの案もついてくるはず」と感想を述べた。その後実際にヒアリングを進めると、「移住者は欲しいが人が住める部屋がほとんど空いていない」という問題が浮きぼりになった。今ある空き家を整備して空き地にアパートを建てまくっても、村民の最大値は1500人くらいだそうだ。

そして目下の課題は地域の小学校に通う子どもを増やすことで、それによって廃校や合併を免れたいとのことだ。それならばMAXで500人の移住者たちに求める属性は絞られてくる。そのターゲットに向けて何をやるかという話だ。小さな子ども連れの家庭100数十組の移住を促進し、他の人たちは村の外部でサポーターとして関わる。人口1500人の村にサポーターが10000人くらい存在したら面白いではないか?

移住者を増やしたくても障害が意外なところにあったり、また移住者がヘタに増えても元々の住民たちとうまくマッチングできなかったり、いたずらに多くの余所者が出入りすること貴重なで地域資源を維持できなくなったり。目標設定を誤ったせいで施策が逆効果になってしまった地域をいくつも見てきたのだ。

地域で暮らす方々が究極的に守りたいものは何なのか? これが不明瞭な状態で行われる地域活性化など、そもそもやる必要がないのだ。

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“ これからの未来へ向かう戦い! ”

『I BELIEVE』華原朋美

@tanpopo1973
気まぐれに日記を書いています。