アボカドは漢字で鰐梨と書くらしいけど、スーパーでアボカドの品出しをしていた時はずっと竜の卵だと思ってお世話していた。品出し中に、竜が産まれたらどうしよう、殺されてしまわないように匿ってやらなくちゃ、と思っていた。縦に割った時に中にあるのが鶏卵でいう黄身の部分だ。卵を温めると、そこからアボカドの木が竜みたいに高く天に登ろうとする。
アボカドは木なのかよ!スイカは野菜なのかよ!ベジタブル高校とジューシー学園で2人ともそれぞれ浮いててかわいそうだ。
どうしてアボカドの話をしているのか?最近寒すぎて無意識に歯を食いしばってしまうので、アボカドの種を口の中に含むようにしているからだ。これが案外しっくりくる。
アボカドは冷蔵で保存する。温めると孵化してしまうからだ。ということは、アボカドの種を口に含んだままずっと過ごしていると、アボカドが孵化してしまうということではないか!?
ということに先程気付いて途方に暮れている。舌に根を張り、芽吹いてしまうまで気付かない愚鈍さに呆れ果てている。なんとかして取らなければ。
1時間ほど四苦八苦したが、アボカドは一向に取れない。仕方がないので舌ごと切り取ることにした。かなり痛かったが、背に腹は変えられない。
舌がないのにどうやってこれを書いているのかと、気になることだろう。私は二枚舌だったから、一枚切り取っても大丈夫なのだ。
もうアボカドの種を口に含むのは懲り懲りだー!