お弁当箱に詰められるくらいのビッグバンだけくれた母さん
あやとりは通りをたぐってぼくたちを冷ましてしまうくるんでしまう
もらうなら奥歯がよくて戦争がうるさい国は宙ぶらのりん
詰問は水溜まりへと落ちてった それからぼくはめでたしめでたし
霧かかるはんぺん一つぶら下げて誰かの手記を拾ったっきり
からかいの隙間に楊枝を差し込んだ溢れてしまいそうな真顔で
長いベロばかり見ちゃうな水の無い水槽ならば割れてもいいや
春一番やけに不安がひっつくと思えば足の裏に米粒
ぎらぎらん 洗面台を磨いても皮膚は折り重なっていく銀
見えてないものは存在しないからあなたはずっとおばけみたいに
革命を待ち望んでる裸の子 排水溝が奥まで詰まる
どうしても冬が欲しいとねだったら銃声は止むと思ってたのに
この傷は痛いでしょうか生ぬるい湿布のにおいばかりの樹氷
法律も信号も無視するのでしょう瞼でゆらゆらしてる炎も
悪だから恥ずかしいのか先週はダチョウの卵を助けてみたが
声は声 こってり脱いだ服を詰めあなたに持たせてみせるのがぼく
椿なら落ちてこないと諭されて駄々をこねてる赤ら顔ぶつ
はりついた蛸を剥がしはしないこと頭蓋の裏をなぞる手のひら
柔らかいものは破れる その度に縫い直す針の先のつるつる
炒り豆を摘んで投げる政治家のズラズラ白い歯の列の弧
ゆで卵割った 小さく文字を書く あなたが椅子に座れるように
雷は嘘 うしろから追いかけてくる腹話術の縦長のへそ
食べることはまじない(告げて)火の魔女は生まれ変わっても朱の耳飾り
こんにちは未来売ってますか ちかちかしてばかりの蛍光灯
結論で話すの嫌い 墓だから死んでるてこと? 野いちご食べる
ようこそcake ようこそribbon ロリータは淋しい人の食卓へゆく
鬱蒼と疲れた腋毛に象が棲むみたいだったなあなたの怒り
いちごみるく噛むのやめられない朝だ ぜんぶの隙間埋めてください
果てしない並木に電球つけている ひかりの数だけ嘘ついたから
山姥になっておわりになる本を探していたのに桃の皮が
この国でいちばん明るいコート着て立ってる百万人を見つけて
道沿いに乳がこぼれて生ぬるく臭っていったみたいな選挙
大量の国に紛れて愛情を見失いかけた交差点じゃん
鍵を持つことは扉を得ることで出ても帰っても良いから故郷