
クリア時間:20時間くらい
プラットフォーム:Switch
🔸遊んだきっかけ
幼少期にCC社の同世界観作品『テイルコンチェルト』が超好きだった思い出があるため気になっていたタイトルでした。
※『テイルコンチェルト』の好きポイント
可愛い絵柄に反してハードそうなストーリーにも期待大
🔸プレイ後3大感想
①期待通りの可愛すぎキャラデザ・グラフィック。文句なしのイラスト満足度
「かわいい獣人(イヌヒト・ネコヒト)が楽しみ」という第一目的に対してはたいへん満足感を得ることができました…!
本作、イベントムービーは基本無く、立ち絵+スチル+テキストで進行するシンプルな構成ですがスチルの数が本当に多い。イベントはもちろん子供たちのご飯、洗濯、釣りなどなど休息シーンすべてにイラストが存在してくれる!目が幸せ。章が終わる際に、TVアニメのようにエンドカードが表示されるのも面白かったな。
イラスト、ギャラリーから閲覧可能なためデジタルイラスト集としての価値もあると感じました。(しかし何度もイラストを見返したい身としては、ギャラリーにタイトル画面からアクセスできないのが惜しい。)
戦車「タラニス」のスチームパンク感のあるデザインも好きです。中で生活できるでっかい乗り物、ロマンがある…。
『テイルコンチェルト』『ソラトロボ』は玩具っぽさ、まるっこさのある可愛いメカデザインでしたが「フーガ」のメカはこれまでの2作品と比べると重厚な雰囲気でそれぞれ好きです。
②難易度が上がってやっと気づいた戦闘・育成のスルメな面白さ
本作、タラニスの進撃(ルート選択と戦闘)→インターミッション(休息&育成)→進撃のサイクルを繰り返すことで進行するじゃあないですか。
正直、中盤あたりまではこの流れが単調で、退屈に感じていました…。
「安全な道」「普通の道」「危険な道」の選択で、1周目だし、初心者だし…と主に「安全」、たまに「普通」を選択。結果何も苦戦することが無く淡々と進む道中。
インターミッションでは子ども達の要望を叶えるアクションを行わせると戦間が有利になるため、概ねお願い事を聞いて進行。
こんな感じで楽しつつ、言われるままに進んでいたので正直ゲームとしての面白さをあまり理解しないまま進んでいたというワケですね…。
印象が変わったのが第7章のボス。ここで初めて敗北の大苦戦。再挑戦しても全然勝てませんでした。詰んだかと思いました!
少し前のデータに戻り、やっと意識し始めた青成やキャラごとの性能。好きなキャラ同士の絆のみを上げるだけじゃなく、協力必殺技の組み合わせを意識する必要があったんだ…あれ、全然タラニスの強化素材がない……などなどここでようやく気付くもろもろ。始まる試行錯誤…。
なんやかんや工夫をしてやっと7章ボスを打ち倒し、それ以後は意識してキャラ育成や素材収集を実行。中でも大きく変えたのは「危険な道」を通るという点です。危険な方がタラニス強化素材を多く入手できるので結果的に楽に進めるんですねえ!初心者だから安全な道のほうが良いのでは…と選択し続けるとむしろ強化が止まってしまう。意識して危険な道を進むことでキャラごとのスキルや必要素材を管理しつつ遊ぶことになり、以後ハマリ指数がどんどん上がっていきました。
やはり、多少の困難を乗り越える瞬間が楽しい…!
③「シナリオやキャラの関係性で心揺さぶられる」部分が物足りなかったのが正直な所
子ども達の命を消費する「ソウルキャノン」をチュートリアルで打つインパクトから「ぼくらの』的な重い子どもたちのやりとりが描かれるのかな。プレイヤーにキツい選択をねられたりして…などと「絶望感への期待」を持っていたところがありました。
しかし実際の所、HPが半分になると「ソウルキャノン」コマンドは解放されますがHPを回復すれは窮地からすぐに逃れることができるため、撃つ機会はありません。心情的にも、簡単にできる回避行為があるなら撃ちたくないし。
「絶望感への期待」は実際に撃ちたくない、でも撃たなくてはならない…!そこで迫られる選択的な辛さ体験ですね。(推理ゲームで仲間の中から犯人を選ぶときみたいな…)
前述した通り 7章のボスで大苦戦しましたが、それも「絶対的兵器」には頼らず試行錯誤で勝利できました。ゲームとしては達成感があって楽しかったけど。
「ソウルキャノン」で誰がいなくなっても良いという配慮からか、メインストーリーの子ども達の絡みも多くなく、各人の振り下げももう一歩欲しい感あり…!
みんな可愛くていい子だけど、戦闘で出す「ユニット」的存在に留まってしまっていたかも。主人公が存在しないという点も大きいと思います。「状況」としてシナリオが進み、プレイヤーは完全第三者目線でソレを見ていくので感情移入の先がなく、ふわふわしちゃう感じ。子供たちを導く天の声も、別で既に存在しますからね。
🟧そのほかいろいろ
🔶シナリオ
チュートリアルの時間を遡る演出、特に回収が無かった点が気になりました
🔶キャラクター
シーナとブリッツは仲間内の中でも物語性があったため、率先して絆を上げちゃいました。敵軍の子どもと助けられた子。二人の先が見たいね!

「メイもがんばる一」←メイちゃんの全体攻撃ピアスショットが便利でセリフが耳にのこる。可愛い。
ハンナちゃんの被ダメージ叫び声、演技が良い故に痛々しげで聞いててつらい(CVうえしゃまか…!流石です)
ガスコ軍のマスカットさん、モブ兵のビジュアルが好きなのでもっと活躍が見たかった。制服の色合いがいい

🔸プレイ感周り
感電が強くて狙いまくり、ずっと自分のターンは気持ちいい
インターミッションで誤動作でアクションポイントを消習してしまう点が気になりました。二人並んでる子に話しかけたいのに、右の子と話しちゃったとか
以上