この記事はOtaku Advent Calendar 2024 10日目の記事です。10日目と言いながらもう11日なんですが...完全に忘れておりました。休職で死ぬほど暇なはずなんですが。
家を建てた人の話もありましたが、僕は家を買って家を売った話です。
家を買った話
2022年に家を買いました。一軒家です。
賃貸の家賃が無に消えていくのがアホくさすぎるというのが検討の動機だったとおもいます。ローンの支払いは自分の借金が減りますが賃貸は何処の馬の骨とも知らぬ(失礼)家主の懐に消えていくわけです。新卒のころの家賃ならまぁ...という感じでしたが、転職->引越しで家賃も上がり、流石にちょっとなぁという気持ちが高まり、真面目に考えることになりました。
とはいえどこから手をつければいいのかという話です。
どうしようかなーと思って手をこまねいていたところ、妻が某不動産会社の某営業所に単身飛び込みまして(!?)、話を聞いてきたから次の土曜日にお前も来いと(!?)
そういうことで某営業所に物件を見に行くことになりました。このフットワークの軽さはなんなんだ。
条件はただ一つ「値崩れしない家」
といっても不動産会社も保証することは出来ないので、値崩れしない・むしろ上がっていくことが期待されるエリアということで見繕ってもらいました。基本的には山手線の内側が堅いらしいです。堅い分高いです、みんな同じように買いたがるので。(ちなみに自分が買ったのは山手線の内側ではない)
で、営業所で案内を受けていたらちょうど今良い新規案件が出ましたよとなり、その日に現地視察&仮契約->翌日には本契約と2日で決まりました。
数千万の意思決定がこんなスピード決済で本当に大丈夫かという気もしますが、まぁ結果的にはよかったです。仮契約は実は他の方とすんでの差だったらしく、後述しますが多少売却益も出ています。なんとなくですが、買う時は(特に初回)勢いが大事に思います。
ちなみに現地視察なんですがこの時まだ土地があるだけで何も建ってない(建ち始めてもいない)状態だったのでマジで土地を見に行っただけでした。これを見て素人にどう判断しろというのか。
そんなこんなで家を買いました。「俺が東京に家を買うとはなぁ...」とこの時ばかりは流石に感慨深くなりました。その後2年で売ることになるんですが。
家を売った話
家の購入直後に転職しまして、フルリモートが可能になりました。
ということでもう都心にいる必要は無くなりました。新居に不満は特になかったのですが、1年ほど経った後、妻と「地方都市行きたくね?」と盛り上がり真面目に考え始めます。
とはいえどこから手をつければいいのかという話です。(2回目)
地方に引っ越そうにも先に今の家をどうにかしないといけません。とりあえず近場に営業所のある不動産屋にいくつか連絡してみて、市場価格の見積もりやサポート、仲介手数料などの案内を受けます。大手を複数、地場の中小不動産を複数。
見積もりはまぁだいたい似たり寄ったりになるものの、サポートや仲介手数料、また担当者の良し悪しの差は結構如実にでます。大手はサポート充実、中小は仲介手数料の削減でアピールしてきます。
迷いましたが、まずは地場の中小不動産にお願いしてみることにしました。客付さえ出来れば担当の方の営業力はありそうだったこと、説明を受けた上で客付力は企業によって差がなさそうと思ったこと、仲介手数料の割引を提案されたことなどが主な理由です。のちに節穴だったとわかるんですが...
ちなみに媒介契約は専属専任媒介契約にしました。基本的には専属専任が良いと思います。理由は不動産屋が説明してくれます。
最初にお願いした中小不動産は精力的に動いてくれたものの、いまいち集客が上手くいきませんでした。価格設定によるものもあったと思いますが、そもそも集客のためのアクションが公開されたプラットフォーム(SUUMOなど)で頑張るぐらいしか無いんですね。大手だと独自の集客プラットフォーム(ノムコムなど)もあり、現地でビラ配りなどする人的リソースもあり、またSUUMOなどに乗せる写真撮影にプロカメラマン使ったりと、全般的に集客にかけられるパワーの差を感じました。担当の方の営業力がいかに高くてもそもそも客付が出来ないと話をスタートできません。
また担当の営業力をちょっと怪しく感じるような事案もあり、最終的には別のところに契約先を変えました。今度は大手企業で再スタートです。
ここでは細かく書きませんが、実は売りに出している間に次の家も決めてしまい、購入・引越しも完了しており、売れない状態が続くとと家賃の二重支払いで破産してしまうぞという追い込まれた状況でした。もっと早く売れる見込みだったんだ。
そんなこんなで期限付きの状況で再スタートを切ったんですが、やはり大手はちゃんとしていると言いますか(担当者が良かっただけという説はある)、順当に集客し、順当に購入意思を引き出し、順当に決まりました。
幸いなことにちょっと売却益も出て、どうにかこうにか破産するまえに収支を合わせることができました。良かった良かった。
今になって思う話
売り価格に一番影響する意思決定は購入
思い返して、もっと売却益を得るにはどうすれば良かったんだろうか、ということを考えるわけですが、買う意思決定をしたタイミングが重要さの9割ぐらいは占めるなと思いました。
買う段階で売り物が決まるわけで、それが良いか悪いかがほぼ全てになります。その後やることは全部些細なことだったように思います。
上で初回購入は勢いが大事と書きましたが、それはそれとしてちゃんと情報収集はしておくべきと思います。ある程度情報を固めて、最後はエイヤッが理想です。
集客力は企業によって明確に差がある
各所の説明を受けて、基本的には大手も中小もSuumoなどのプラットフォームで頑張るのが集客の主軸で、そこでやれることに大きな差はないという認識だったんですが、間違いでした。細かいところでリソースや打ち手に差が出て、そのまま集客数の差につながってきます。
価格設定等で不動産屋が頑張らなくても集客力が担保できる自信があるのであれば、仲介手数料削減狙いで中小不動産に頼んでも良いと思いますが、ガッツリやってもらいたいのであれば大手に頼んだ方が無難かもしれません。
仲介手数料の減額はバカに出来ない
基本的には成約価格の3%を仲介手数料として求めてきますが、競合バトルに勝つため2%,1%など減額でどうかと提案してきます。冷静に考えればわかることですが、この差分は思ったよりバカにできません。
例えば成約価格が1億円だったとして、1%=100万円です。1億というお金と比較すると大したことないように見えますが、非課税現金100万円がいきなり手に入ることを考えるとかなりの金額です。
相見積もりを取れば交渉余地がある領域でもあると思うので、売りに出すという人はできるだけ手数料下げられるよう交渉すべきかと思います。
売り物に相当の自信があるのであれば仲介手数料を下限(33万だったはず)で受け付けている不動産屋もあるらしいので(サポートは厚くないと思いますが)そういう不動産屋に声かけをしてみるのもいいかもしれません。
最後に
家を買い、家を売った話でした。
直感ですが多分もう数回は人生で家を買い家を売るをやると思います。その時はこの辺りの反省を踏まえてより良い売買体験にしたいなと思います。終わり。