少し前に、隣の家に猫の気配が…という日記を書いたけど、ついに窓辺でお昼寝してるところを目撃!
その日、在宅ワークの小休憩として、窓をあけて部屋の空気を入れ替えつつ、庭の様子を見ていたら…。庭越しのすぐ向こうにある隣の窓のカーテンとガラスの隙間に、白いかたまりが…挟まっていた!
ん?なんだ?と目を凝らすと…猫!!わーー本当にいたんだ!!と大興奮。
一時期、さかんに夜鳴きしていたのに、2週間ぐらい経つとピタリととまって聴こえなくなっていたのだ。もしかしていなくなった?知人からの一時預かりだったのかなあ?と思っていたけど、単に新しいおうちに慣れて鳴かなくなっただけだったみたい。
猫は思った以上に大きくて立派な成猫だった。お尻をこちらに向ける姿が豆大福に似ていたので、心の中で「豆大福ちゃん」と呼ぶことにした。
豆大福ちゃんは、隣の人が出掛けてるとき、窓とカーテンの隙間でお昼寝するのが気に入ったみたい。チラッと顔をこちらに向けたところも偶然見れて、頭の方だけハチワレ柄だということもわかった。いつも大人しくグッスリ気持ちよさそうに寝ていて、とても可愛い。
あまり見過ぎないようにしようと思ってるけど、庭仕事をしてるときや薔薇を見ているついでに「いま、いるかなあ?」と窓とカーテンの隙間をチラッと確認してしまう…笑
自制せねば…。
GWは、特に大きな予定はなし。
ただ4月後半の休みの日に、KYOTOGRAPHIEの気になる展示をピックアップして何箇所かまわったり、町田尚子さんと平岡瞳さんの個展を観に行った。
で、今回、町田尚子さんの『ネコヅメのよる』の原画を観て、思い出したことがあるので、忘れないように書いておこう。
小学校六年生のときに、卒業旅行のような行事があった。本来ならスキー合宿だったけど、何年か立て続けに怪我人が出たとかで取り止めになり…。私たちの学年から金比羅さんへ参拝しに行くプランに変更された。
詳細は覚えてないけど、たしか、金比羅さんの麓にある古い旅館に泊まった。
夜になり、みんなが寝静まったころ、猫の鳴き声が聴こえてきた。それも複数匹。私は小さい頃から自宅以外の他所で寝ることが大の苦手で、その日もぼんやりと起きながら猫たちの騒ぎを聴いていた。
その晩は、布団のなかでモゾモゾとしていたはずなのに、猫の声が形をもって自分のなかにあることに気がついた。たくさんの猫たちが旅館の塀をつたって、歩いていく姿を見た記憶があるのだ。しかも、旅館の近くに空き地があって、猫の集会があった!という、しっかりとした自信もある。
多分、半覚醒状態で見た夢なのだと思うけど、この夜のちょっと不気味で神秘的な猫たちの姿が『ネコヅメのよる』と重なった。あ!これ!私、知ってるよ!みたいな感じで。ちょっと鳥肌が立って、食い入るように観た。すごいパワーを感じる絵本だった。
いまでも金比羅さんの周辺で、猫の集会が続いてたらいいなあ。でも、今の私が泊まっても、あの光景を見ることはできないのかもしれないなあ…。