猫の気配

たらこ
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1週間ぐらい前から、成猫になってない感じの幼さの残る鳴き声が「にゃーにゃー」と聴こえる。

なんとなく家の周りを徘徊している気がして、心配でたまらない。親猫とはぐれて、何日も探してるのだろうか?夜中の1時すぎぐらいから活発に動いているらしく、ベッドに入って本を読んでいても、か細い鳴き声にソワソワしてしまう。こういう時ってどうするんだっけ?餌で誘き寄せて、ガシャン!と自動的にしまるゲージで捕まえて保護している人をYouTubeやインスタで見たことがあるような。私も何処かから捕まえるためのセットを借りて、保護する?でも我が家では飼えない(妹が動物アレルギー)から保護猫活動団体を介して…などと頭のなかで思考の暴走が始まり、どこかで空腹や怪我をして倒れたらどうしよう…などと気に病んでまう。

次の日「こねこが気になってうまく眠れない」と言うと、妹が「この間、お隣のおっちゃんが猫の可愛いイラストが印刷された段ボールを抱えて、家に入ってるのを見たで」と言うではないか!「え!うそでしょ!?あの鳴き声、となりから!?」と驚愕。でも家の周りをうろうろしてる感じだったと慌てて情報を付け加えても「この辺り、音が反響するし」と。まさかの返答に、別の意味でソワソワし始める。

隣は、ほぼ平日は仕事で留守だ。あまり顔をあわさない。本当に挨拶程度の付き合いで何もわからない。だけど最近、夜にDIYをしてる音が響いてきたり、引っ越しするのか?と思うほど荷物をガタガタさせながら片付けている気配はあった。そして妹と話した翌日、庭の手入れをしていると、まさに隣の家から猫の鳴き声がする…!

やはり、隣だったのか!そして、猫ってあんなに夜なきするものなのか!!と色んな衝撃で1人で慌ててる。でも野良として彷徨って、辛い状況じゃないことがわかってよかった。

今は慣れない場所で戸惑ってるんだろうけど、そのうち新しい場所にも慣れて窓から顔を出す日もあるのだろうか…と期待しちゃうなあ。

ついつい分厚いカーテンの向こうを見てしまう。