小川糸『ライオンのおやつ』を読了。癌を患い、余命宣告をうけた主人公が、最後の日々を過ごす場所として"ライオンの家"というホスピスを選び、訪れて…という話なのだが、ホスピスのある"レモン島"が瀬戸内海にある島なので海の描写がよく出てくる。具体的な文章は忘れたが、序盤、主人公がレモン島を訪れる辺りの描写を読んでいてふと「天国では海の話をするらしい」というフレーズを思い出した。随分前、憧れの個人サイトの管理人さんに勧めてもらった映画のあらすじを調べたときに出てきたフレーズだ。映画自体は観よう観ようと思っているうちに最寄りのレンタルショップが閉店してしまい、そこそこ古い映画だったのもあって、今は観る手段を見つけられずにいる。どこかの動画配信サービスにはあるのだろうが、勿体ないことをした。管理人さんも今はどうされているのか分からない。元気に過ごしていてくださると嬉しいのだけど。
話が逸れた。人の生き死に、というか、天国と海は親和性があるのかなあ、と思ったという話。
「ゴミ捨て場の決戦」が本当に本当に良く、観に行ってからもうすぐ二週間の今も余韻を噛みしめている。映画館にはあまり行かない(ずっと集中して座席に座っているとめちゃくちゃ疲れるから)のだが、否、だからこそ、映画っていいものだなあ、という気持ちで帰ってきたし、もう一度観に行きたいなあ、とも思っている。同じ映画をリピートするの、今までの人生でやったことがないので、実現したらえらいことだ。こうしてやりたいことが増えていくのは、何というか、とても健全な気がして安心する。
追記:観られなかった映画、軽く調べたらアマプラにあるぽい。アマプラ…アマプラかあ…。