旅に出たので本屋に行った。
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靴を脱いで上がる。狭いけれど店主が選んだ本が棚にぎゅぎゅぎゅっと詰められ圧倒的だった。初めて行ったのに店主の興味と傾向がわかるような、そんな自我を持つ本棚だった。
どれを買おうかいろいろ迷い、普段全く読まないジャンルを選ぶ。帰りの新幹線で読もうと思ったのだが─
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小包みたいにがっちり梱包してくれたので、なんとも開け難い。ここにも店主の個性が垣間見られる。帰ってからのお楽しみということで。
開封。
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ベンガルの詩人、ラビンドラナート・タゴールの詩集。ふと背表紙が目に付き手に取った。