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tato
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昨日(1/27)はウディ・アレンの新作を観に行く予定だった。が、食あたりを起こしてニ日間吐いてくだして寝ていた。映画はもうすぐ上映終了と書いてあったので、観るチャンスを逃した。今後どこぞのサブスクで配信されるかもしれないが、おそらく見る機会はないだろう。オーバーな表現だが、一度タイミングを逃すと二度とめぐりあえないことが多々ある。

あのときスーパーの鮮魚売り場で蟹を見なかったら。蟹を早く片付けて仕事を終えたい鮮魚売り場の店員が、もう一山300円でいいよと言わなければ。私は蟹を買わなかったし、大量の茹で蟹に興奮してむしゃぶりつき食あたりを起こすことなく、翌朝晴れやかに映画を観に行けた。事前決済なので支払いは済んでいるのが、更に悔しみが増す。こうなることがわかっていれば蟹を選択せず鰤か鯖でも買っていたのに。私はその日、焼き魚が食べたかったんだ。

話はくるりと変わる。ウディ・アレンの作品のなかで好きな作品はなんだろう。「ギター弾きの恋」かな。自分勝手で自暴自棄な主人公に対して、献身的に愛情を与え続けるサマンサ・モートンのかわいいこと。ラストも個人的には文句なしだった。現実はそういうものなのだ。ジャンゴ・ラインハルトを知ったのもこの作品だったので、音楽も含めて好きだ。

あとは「ミッドナイト・イン・パリ」か。好きというよりも、私もこの世界にいきたい、留まりたいと心から思った。1920年代のパリとか最高すぎるでしょう。この世の春を謳歌するフィッツジェラルドとゼルダの姿を堪能したいでしょう。また見たいのだけど、版権が切れたのかなんなのか、サブスクでも見られずブルーレイも廃盤。あのとき(どのとき?)買っておけばよかった。これまたタイミングを逃したのだ。

最後のタイミングのときは、お知らせ表示でもしてほしい。これを逃すともう二度とめぐりあえませんよ。それを信じるのかどうかは謎だけど。

@tato
書きたいときにしか書かないことにした