土日遊び呆けた結果。散々歩き回って筋肉痛となり体の節々が痛い。疲れすぎて寝られず睡眠不足。そこからくる偏頭痛。偏頭痛からくる吐き気と月曜からデッド・エンドな体。こんな状況になることを予測していた過去の私は、夜に鍼の予約を入れていた。過去の私有能説。
通っている鍼の先生は元々大手商社勤務だったが、趣味で勉強していた灸を本格的に仕事にしたいと思うようになり商社を辞めて鍼灸学校に通い鍼灸師になった。安定を捨てて好きなことを仕事にした人だ。
週末に会った友人は長らく都心暮らしだったがアーリーリタイアし、ほどほどの田舎に引っ込んだ。以前は都会じゃないと暮らせないと話していたが、新しい住居は目の前が海なのだそう。
人は変わる。じゃあ私は?生活のためだけに何十年も働き、常に現在だけを見つめ続けて老いていく。それが今の私。
安定から変化へと移行していく人たちを見て、このままでいいのかと焦る。でもどうにもならない。なぜなら心のなかでは変化を求めていないから。こわい。本当にそれでいいのか。よくないから焦るのだ。もやもやの堂々巡り。
こういうときはおいしいパンを食べると気持ちがすぐにひきあがると先生は書いていた。今が食べどきなのだが、手元にパンはない。かなしいことだ。
無駄なあがきでパンの画像を検索した。ベーコンエピの画像。子どもの頃はベーコンエビなのに海老入ってないじゃん!と、一方的な勘違いのせいで好きではなかったが、大人になったら好きなパンのひとつになった。味も好きだし字面も好きだ。エピの"ピ"がかわいい。エピとはフランス語で麦の穂という意味だそう。
ベーコンが入った麦の穂を1穂ずつちぎって食べる。たまにそのまま食らいつき引きちぎることもある。誰にも見せられぬ姿だが内なる野性が騒ぐので仕方がない。
そうだ、鍼の帰りにパン屋によろう。ベーコンエピを買おう。内なる野性に、このもやもやを引き裂いてもらおう。
コメダのエビカツパンもすき。