人間堕ちるときは早い。試験が終わった瞬間からゲームを解禁し、勉強に充ててた時間は全てゲームに取って代わった。
とりあえず1本クリア(といってもクリア後もまだまだ遊べるのだが一旦おいておく)したので、今日から2本目に取りかかる。3月末までに4本はクリアしておきたい。
その2本目のゲームが今回のタイトル。駆け落ちから失恋し、故郷に戻ってきた主人公。過去の交際相手たち(男女)と再び対峙し戦い、新たに育まれる友情。伝統料理を作ることで感じる家族の愛。祖母から強いられる結婚式と伝統的価値観への服従。祖母から送り込まれるお見合い相手。戦闘中に召喚出来る母親と親戚。スケートボードで繰り出す鮮やかなテクニック。ダンス。心理ゲーム。
これはなんというジャンルなのか。元交際相手たちと戦うのはスコット・ピルグリム的だ。しかしスコット・ピルグリムの戦いの目的はラモーナとの交際だが、このゲームは過去に縁を断ち切ってしまった人々との新たな関係の構築である。交際相手たちとは言葉で、家族とは料理で戦う。お互いと、自らと向き合うことで、生まれ育った文化での絶対的価値観の強制や、主人公含めた登場人物全員がなんらかの形でジェンダーに囚われている現実に気付くことになる。
言葉にして書くと重苦しくなったが、ゲーム自体のノリは軽い。いや軽いというか、ちょっと頭がおかしい。
おかしいけれど熱い。伝えたいメッセージが熱々渦巻いている。
まだ序盤なので、この物語が今後どうなるのか全然わからない。もっとおかしな展開が待ってるのかもしれない。わけのわからない興奮を帯びながらプレイしている。
あとヒンティおじさんが何者なのか、エンディングまでに判明してほしい。