この記事は人生たのシンフォニー🎶 Advent Calendar 2024 17日目の記事です。
とはいえ特に書くことがない。書くことがあればここも頻繁に更新しているだろうし。
たのちゃん(人生たのシンフォニーちゃん)とは鳥が囀るSNSで知り合った。その時たのちゃんには爵位が付いており、なんとやんごとなき御方がこのようなSNSをやられておるものだと思った。いや思わなかった。おい(でよどうぶつの)森で互いの村に行ったり、映画の話をしたりと牧歌的交流を続けた。
そういえば映画、全然観なくなった。あの頃は単館系と呼ばれるタイプの映画館で映画を観ることが至高と思い込んでいた気狂いだったので、座り心地が悪くスタッフの感じもすこぶる悪い狭い映画館で辛気臭い映画に毎度1000いくらか払って鑑賞しニヤついていた。気狂いの気持ちはわからない。
そして今。現在絶賛上映中である自分の人生が面白くて仕方がないので映画を観ることはやめた。映画の中の出来事よりも自分のことに興味を持つようになったからの方が近いか。どちらにせよ「忙しくなったから」をスカして表現したに過ぎない。
映画で思い出したけれど、たのちゃんは理由もなくとある映画館の公式アカウントからブロックされたのだった。その映画館は特に惜しまれもせずなくなってしまったので、なぜブロックしたのかは永久に謎のままである。
鳥の囀りが消えた頃から徐々にログインしなくなり、そこでの交流もすっかり失われた。インターネットとはそういうものなのだ。失われた囀りの代替としていろいろなSNSが生まれ、私も登録してはポストしたり放置したりと適当に嗜んだ。鳥の囀りの頃のような熱心さはもうない。
そんな興味半分にアカウントを作ったSNSのひとつでたのちゃんと再会した。いやいきなり気さくなリプライがきた。え?誰?街でいきなり声をかけられ、相手は自分のことをよく知ってるが私は全然覚えがないときの探るような会話をネットですることになるとは思わなかった。ネットが現実に追いついた瞬間である。リプライがくる度にこの人は本当に私と交流があった人物なのか、それとも全人類は自分の友人でありフランクに話しかけていい存在であるという信念を持つ知らない人なのかを真剣に検討した。誰ですかと聞けばいいだけの話だが、それは失礼かと思ったのだ。でも誰この人?って思いながら会話する方が余程失礼ですよね。
過去の記憶総当たり戦を行いポストの内容や口調でもしかして…と当たりを付けた人物がビンゴでよかった。爵位があればすぐわかったのに。いや結局爵位しか見てなかったのか。もしかしたら私は権威主義者なのかもしれない。深く反省しよう。その後たのちゃんとあつ(まれどうぶつの)森で互いの村に行ったりした。映画の話はしていない。
現実と同じように昔馴染んだ人とどこかでばったり会えることもある。ほんとうはもう再会してるのかもしれない。相手がアクションをしない限り、私は気が付かないままだろう。インターネットとはそういうものだ。