卒業研究計画書に関する質問を重ねている。対面だとすぐに済むようなしょうもない質問を規定の書式に則り作成し提出をする。受け取った講師は(おそらく)しょうもない質問だなと思いながら規定の書式に則った回答してくれる。その回答を見る度に私は馬鹿だという認識が蓄積されていく。
頭に浮かぶテーマをいざ文章にすると、言葉のひとつひとつがコレジャナイ感に包まれる。そして広がるコレジャナイ大宇宙。私は馬鹿だ。このまま馬鹿貯金を増やしたくなかったので気晴らしにゲームを始めたら全滅した。
ひとくいばこ、おまえそんなに強かったっけ…。いや強かった。当時は各種攻略本を見て避けていただけだ。攻略サイトがなかった時代、子どもたちはファミマガやファミ通などのゲーム雑誌から与えられる情報で生きていた。私はハイスコアと必本買ってたよ。
今回は自分の記憶のみで進めているのでこうなった。イシスの女王から「死んでしまうとはかわいそう」と言われたことが慰めか。エジンバラで全滅しなくてよかった。女王陛下に栄光あれ。私はゲームボーイの電源をオフにした。
卒業研究計画書に戻る。言語化できないということは、やりたいことを明確化できていないということだ。明確化できない研究など実現不可能。どうしたらいいのだろう。先行研究を読むが、文字列はひゅるりと脳内をすり抜ける。馬鹿貯金満期。
気晴らしに届いたばかりのファミコン世界大会をする。バカゲーすれっすれっのきわっきわのようなゲームの数々。スーマリUSA大好きなのにルイージでプレイさせるの意地が悪くていい。使い勝手が悪くて今まで全く使ってなかったルイージ。ピーチ姫最高。タイムアタックを一通りプレイし、軽い気持ちでやったサバイバル大会(一般)でヘボタイムにも関わらず優勝できた。これも発売初日の人の少なさのおかげ、ありがとう!
調子に乗ってエリートにいったらコテンパンにやられた。さすがエリートの壁は厚い。自分まだまだッス。深夜まで黙々とタイムアタックし続けた。これパーティーゲーと思ったら自分との戦いだった。いやでもみんなとキャッキャッしながら遊ぶのも絶対楽しい。
下手でもやり続けてコツを掴めばタイムは必ず短くできる。ただやみくもにやるのではなく、大切なのはコツを掴むこと。卒業研究のテーマもどこかにあるコツを掴めればなんとかなるかもしれない。ゲームと卒業研究を強引にひとまとめにしたことに満足を覚え、私は馬鹿貯金を全て自信に交換した。自信は0.1貯まった。少なすぎる。