正面から見て笑ってるような顔している車が好きだ。ライトがまんまるで全体的に丸いフォルム。走っている姿を見るとにこにこして見えて、走るの楽しいねえ。よかったねえと孫の成長に目を細める祖母のような心持ちになる。あまりの愛らしさに車の持ち主も時々撫でたり話しかけたりしてるのではないだろうか。私も頭を撫でてあげたい。
嫌いなのはでかい鼻の穴がついた車。ライトも斜めに鋭くて全体的に怒ってるというか威嚇してる印象。クラクションを鳴らされたら、音でびっくりしたところに威嚇するように鼻の穴が立ちはだかるから、更に体が縮こまってしまう。
擬人化すると、車にも生命を持っているような気持ちになる。そういう映画もいろいろとあったな。カーズは王道。トランスフォーマーは戦う超生命体なので、車のジャンルに入れていいのだろうか。あとはそうだ、クリスティーン。嫉妬の塊クリスティーン。
もし今クリスティーンのリメイクが作られたとして、鼻の穴車がクリスティーンだったとしたら…まずクリスティーンという名前を付けないだろう。怒髪天龍神とかブラックマーダーとかつけそう。それ以前に主人公はこの車を選ばないか。選ばれなかったことでプライドを傷付けられ怒り狂った怒髪天龍神（ブラックマーダー）は、主人公を亡き者にしようとライトをギラつかせ猛スピードで追いかけてくる。午後の住宅街に鳴り響くオラついたクラクションは甚だ迷惑。
と、ここまで想像して思ったが、これはクリスティーンというより激突！だ。