SREとインフラエンジニア

tatsuo48
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以下の資料を作るにあたって色々考えたのでここにもまとめておこうと思う。

私はSREを名乗っていますが、「SREを名乗る」ってどういうことなんだろうと時折、考えることがあります。

私のキャリアのスタートは、日立システムズという会社でのサポートエンジニア、インフラエンジニアでした。そして、2つ目の会社にインフラエンジニアとして入った後、その途中でSREを名乗るようになりました。

正直、その時の感想としては「名前は変わったけどそんなにやることは変わらないよね」というものでした。実際、やれていたこともインフラエンジニアからの地続きなことばかりで、SLI/SLOなどSREの基本的なプラクティスにも取り組んでいませんでした。

次の会社では、はじめからSREでした。とは言っても、その会社にSREというロールができるぞ〜という頃に入っているためやっぱりこちらも手探り状態のスタートです。

この会社では前述の通り、SREのロールを名乗っていましたが、ある種の違和感はありました。本来、SREの活動は誰でもできるはずなのに、SREというロールを作ってしまっているがゆえにSREがロールに紐づくものだと捉えられていないか?という違和感です。

そして、現職に移ります。ここでは、全社横断的な部署にてSREの推進をしています。具体的なプロダクト、サービスに専従せず、各チーム、サービスでのSREの実現を推進するのがミッションの一つになります。

ここに至って改めて思うのが、SREはロールではなくスキルであるということです。多種多様なサービスがある中で専従のSRE(ロール)を置かずにSRE(技術)を実現しているチームもいます。もちろん、その人たちの中にはインフラエンジニア出身ではない人もいます。

私のキャリアにもある通り、世の中には過去インフラ基盤的なポジションだったチームがSREチームに改組しているケースも多くあると思います。そしてその結果、SREはロールであるという誤解もあるのではないかな?と私は思っています。その誤解を解いて、インフラが得意な人、バックエンドが得意な人、フロントエンドが得意な人、みんなでSREができたらいいなぁと最近は思っています。

というようなことを4/13に小田原で話そうと思っております〜、それでは!