慟哭/貫井徳郎

たつみ
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2024年3月21日 読了

昔Twitterでおすすめが流れてきたことで買ったはいいもののずっと積読していた本。ようやく読めました。

三人称で警察側と謎のおっさん側の視点を行き来する形式だったのですが、結構早い段階で謎のおっさんの正体って……と気づいてしまいました。この話は1993年に発行されたものだそうで仕方ないですね。

文章もとても読みやすくて短めだったのでするする読めました。ただキャラクターとの相性が悪かったのか、あまり面白いとは思えなかったな~~~私の場合はね。共感がさほど出来なかったので行動にいちいちなぜ?とか思っちゃって……。

というかミステリもの?なのに犯人見つからなかったのでそれもモヤモヤ……私が読み取れなかっただけですか??わからない。これから考察を読みに行ってきます。ワンチャン、愛人の女が…?とも思うんだけどウーン。そもそも愛人出す意味ある??まぁ機能不全家族を描きたかったんだと思うけど……安直だと思うのはやはり似たような小説を先に何作も読んでしまっていたからなのでしょうか?

子供が死ぬ作品はやっぱりフィクションでも悲しいなぁ。男ってつらい思いして産んでない&犯人はほぼ娘を育ててないってこともあって簡単に子供の命を奪うよなぁ…とか思っちゃいましたね。愛人の女も子供産んだことないから本質的には理解できないだろうな…とか……フィクションの話に私は何でこんなキレているんだろう。実際の人間はそんなことないよな!子供ってかわいい!

普通にオモロと思ったところは、主人公の佐伯警視の生い立ちが大物政治家の私生児だけどずっと無視されて生きてきたが本妻との息子が死んだことで佐伯を後継者にしようと父親が接触してきた…というところです。尾形くんの夢?と思っちゃって……尾形くん……。

あと最初の方、佐伯さんの描写がやけによかったので容姿の描写がないことをいいことに秘密の薪さんで脳内想像してしまい、勝手に失望してしまいました。すみません。2歳年上でキャリア争いしている佐伯さんにデカ感情抱いてる男も出てくるし、ふぅん…男✖️男の小説ね、なんて思い込んでしまったことも敗因(敗因?)

佐伯さんを一目置いてる年上の部下の岡部さんみたいなキャラも出てくるしさ。勘違いするのも無理はないと思う。名前も丘本でちょっと音似てるし。

@tatumimimi
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