Xで流したタロットジャーニーのワークをnoteの記事にしておく。元になったフールズジャーニーの話も少し書いた。
フールズジャーニー(愚者の旅)とは、大アルカナは愚者の成長過程で順番に出会う連続性を持ったレッスンである、という概念。二十世紀後半にタロットと神話学とユング心理学が結びついて生まれた。
元々は神話学者ジョセフ・キャンベルがいろんな神話のストーリー展開の類型を調べてヒーローズ・ジャーニーとしてまとめたものが元になった。ヒーローズ・ジャーニーはハリウッドでシナリオメソッド化してスターウォーズなどがこれをベースに作られている。
これがタロット&ユング心理学とつながってフールズジャーニーとなり、いろんなタロット著者が言及して有名な概念になった。
グリアさんなんかはフールズ(=ヒーローズ)・ジャーニーの性差をひっくり返して「ヒロインズ・ジャーニー」という女性解放版フールズ・ジャーニーを提唱し、それに沿った各カード解説をしたりしている。
フールズ・ジャーニーはさらにそれ以前からあった大アルカナの7枚×3段、あるいは10枚×2段の構造的な大アルカナ解説と結びつき、個人的/社会的/霊的成長、みたいな大まかなステージ分けをされたりする。この構造化とフールズ・ジャーニー概念を使うと、大アルカナの各カードを一連の連続性を持ったものとして解説しやすくなる。
人間は、連続性すなわちストーリー性のあるものを理解・記憶しやすいため、一連のストーリーとして大アルカナの解説をされると各カードの意味を理解しやすい。これはフールズ・ジャーニーに限らず、なんらかの意図のある連続性であれば有効で、例えば松村先生の「数の原理で読むタロット」などは数秘術的な観点からカードの数字の連続する展開をストーリー的に解説するためとても理解しやすかった。ベルリーニ「錬金術とタロット」でも似たようなことが行われる。
今日は雪なので屋根作業は休み。屋根全体に大きなブルーシートがかぶせてあって、雪がしばらく積もると滑り落ちていく。その音がすごい。
母は「うちの梅が咲くと雪が降る」というが、ちょうど昨日梅の花の開花を確認したところだった。