偉い人の言葉を使わない

tazn
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夜ふかしの読み明かしというPodcastで哲学対話をしていて、そのルールの一つに「偉い人の言葉を使わない」というものがある。

偉い人の言葉を使うとわかった気になるし、なんかかっこよくなるのでごまかしにもなる。引用をしてそれで気が済み、思考停止になっちゃう危険もある。

今日届いた本を読んでいて、

引用がやたら多いな〜と思ったので思い出した。確かになんかかっこいい文章になる。

脱植民地化と再土着化をタロットで行う、という試みだが、先住民の土着やルーツを大事にしようという話なのになぜ植民地化したヨーロッパ文化由来のタロットを使うかは説明されない。タロットそのもののルーツはスルーされている。

タロットは多様な目的のために再解釈できるが、この辺の考えが述べられないので無意識のうちに支配者側の文化を内面化した状態でそれに抵抗している、という自己矛盾にならないか気になってモヤモヤする。かっこいい本なんだけど〜

タロットサークル手帳の製本と発送。

6月までの予定を確認し、自分の手帳に書き込む。

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追記:あとがきに見逃していた記述を発見。「タロットはその歴史の中に、異文化交流、移住、輸入から生まれた文化的混血のプロジェクトが組み込まれている」からこそ、タロットをレッドに染めることで抵抗が必要なのだ、ということ。

タロットの起源そのものというより、ここまでのタロットの歴史の中で様々な文化が混合していった、という点が強調されている。