美術館や本などでなにかの絵を見ても、それを「私の運命を告げるもの」と感じることは少ない。しかしタロットカードの絵ではそれが起こる。なぜか?
- そのように感じる感受性がある──「タロットは運命を告げるものだ」という思い込み
- そういう文化的背景が歴史の中で作られてきた──タロット=運命を告げるもの、を前提に活動してきたカード占い師たち、またフィクションの登場人物たちによる文化形成
- 文化はその影響範囲にいる人々の感受性を作る──タロットを見たら「運命を告げるもの」と感じるよう、感受性が文化から植え付けられる
タロットの「運命を告げるもの」という機能は、こうした感受性から生まれている。
「カードは運命を告げる」と感じさせるのはタロットの持つ魔力でもある。他の絵にはそこまでの魔力はない。魔力は文化と感受性によって作られている。
今日はタロットサークル手帳の校正をプリントアウトできた。いくつか埋められていないワークもあるが、校正しながら全体を見て考える。
スプレッド本の構成の確認も行う。あるテーマのスプレッドを作るとき、そのテーマで占いたい人には隠されたニーズがある。それを洗い出すことで、ただそのテーマを占うだけではない、スプレッドの付加価値をつけることができるはず。
2024年の運勢占いもまだ閉じていないのでちらほらご依頼がある。新年度まで開けておこう。
新年度から新規で占いご依頼を受けるのをやめて紹介のみにするか検討中。年運みたいな季節のイベント的なものは除いて。今年のイヤーカードは隠者なので、あちこちでその影響から物事を考えたり、実行したりしている。