構造と力

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公開:2024/5/29

メルマガを三ヶ月ぶりに配信した。Substackの使い方がようやく少し理解できた気がする。もう少し体裁を整えたいのと、次回からは構成にも手を加えられたらいい。メルマガはその名の通りメールボックスに勝手に届いているマガジンだから、気が向いたら時間のあるときにでも読んでもらえたらいいと思う。たいしたコンテンツじゃないが、いやなコンテンツでもないと思うから。

先日久しぶりに紀伊國屋書店に行った。現代思想の臨時増刊号を買うつもりで行ったが、それはなんとなく立ち読みで終わってかわりに浅田彰の「構造と力」を買った。平積みされた現代思想のそばにこれが「文庫化した」という広告が貼られていたから、そしたらもう今日はそっちを買って帰ろうという気持ちになって、他には何も買わずそれだけレジへ持っていった。

読み進めていて今は第五章まで来ている。とてもコンパクトなポストモダンガイドブックだ。五年とか十年前だったら、たぶん今ほど面白く読めなかっただろうと思う。近代以前の神と王と父に代わり現れた貨幣の絶え間のない前進力、滞留できず流通するという一方向性しか持たざるを得ないものの力が個々の共同体を解体していった結果としての脱コード化、今はその只中にある(という理解で正しいかどうかは、また)。