親友の彼氏に会いたくない

手荒れ
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嫉妬というならそれでもいいですとも!(ゴルベーザ)

私も親友も四十路で独身、昔からお互いに男女関係の話を率先してすることはなく、会った時の会話中に「そういや彼氏できた(または既に別れた)」と報告する程度。

高校からの付き合いで、気がつけば二十年以上は一緒にいる。親友は一言で言えばとてもいいやつで、とりあえずやってみよう精神で行動派、会話が上手なので知らない話でも聞いていて楽しい。(本人はとても考えながら話してるらしいけれど、微塵もそんな気配を感じさせないところがすごい)所謂、男女共にモテる魅力に溢れる人だと思う。

去年、久しぶりに親友から「彼氏できた」の報告があった。そうなんだ、といつも通りの感想で終わるつもりでいた私に彼女は「手荒れにも早く会ってもらたい」と言ってきた。その言葉にうまい返しが思いつかず「えー、なんでよー笑」と言いながら変な顔をしていたと思う。

なんか漠然と『あ、絶対に会いたくない』と思った。ひどいことを思ってるなとわかってるし最低だけど、ただ会いたくない気持ちのほうが勝った。

元々親友の彼氏に対して良い印象がないのもある。なくなったのは「三人で遊ぼう」と言われて会ったはみたけど三人で会話をするでもなく、親友にだけ話しかけてて私が話題を振ってもほぼ無視みたいな人でなんかこの人ヤダ…と思ったのが一番記憶に残ってる。(今ならその場で言いたいこと言えるのに当時は若かった)後に別友人経由で『(親友が)言うほど面白くなかったしデブだし付き合いやめてほしい』と言っていたと密告食らってテラワロスだった。(内容フェイク有)※この友人はスピーカーなので「ここだけの話」を告げ口するのがデフォルトです。現在は不明。

今回の人はこれまで彼女が付き合ってきたどの彼氏とも違うとなんとなく、本当になんとなくいやだけどわかる。

だからこれが先を行く親友への嫉妬とかじゃなくて会ったら確実になってしまう、変化に対する『寂しさ』ということもいやだけどわかる。

別に友達関係になにかあるわけじゃなくない?と思われるかもしれない。本当に些細というか私が持ってる親友に対する感情の変化なのでうまく言葉では説明できないけど、二十五年の付き合いは長すぎたね。

この歳になって思春期みたいな青臭い感情に苛まれるとは思ってもみなかった。いつかちゃんと噛み砕いて馴染んでいくと思うし、時が来れば会うかもしれないし、やっぱりひよって会わないかもしれない。

こんな友達で本当に申し訳ないと思う。

@teare
四十路の独女がただ壁に向かって話しているだけ