神様でもある友達の誕生日にアクリルキーホルダーを作ってプレゼントした。いつかの神事のときの、しっかり衣装を着てキメ顔をしている写真を元にして。彼女がそれを手にとると、アクリルキーホルダーの友達が瞬きをした。「うわ、やっぱり」と彼女は笑って、アクリルキーホルダーの方の友達もニヤニヤと笑った。「この国の神ってこうやって増えちゃうんだよね。アクリルキーホルダーでも能力はそこそこ使えちゃう」ごめん、と謝る私に友達はやさしく笑う。「気持ちがうれしいんだよ」とアクリルキーホルダーの方の友達が言って、本体である友達が「いやお前が言うな」とツッコミを入れた。「でもこれはキミが持ってて。お守りくらいにはなるから」と手渡されたアクリルキーホルダーの友達は、私の手の中で「よろしくね〜」と呑気に笑った。