最近の珈琲豆ハンドピックのお供。何度聞いてもかっこいい、そしてなんだかめちゃくちゃ捗る。
最近の店はというと、もう実店舗でやれることがあまりなくなってきたというか、これを続けていけば、たぶん緩やかに安定していきそう、あとは時が解決するだろう、みたいな状態になってきた。そんなわけで、ちょっとこっちも頑張って取り組んでみようと、最近ごそごそとネットショップを動かし始めた。誰にも知られずに使ってもらえないのでは意味がないので頑張るけれど、やっぱりSNSなどでの宣伝告知って苦手だな、ネットショップだとよりなんだかそれを感じる……と思いながら。あと、単純に様々なSNSとショップの連携をしていい感じに表示されるように設定したり、過不足ない言葉でサービスの仕組みを説明するための文章を書いたりする、という細かな作業にちょっと疲れた。店で、お客さんと対峙するのと違う神経を使った感じ。
自分はSNSなどでの宣伝告知が、なぜこんなに苦手なのか考えた。根本的にSNSが苦手というのも、もちろんある。結論としては、必要としている人、届くべき人には届けたいのだけれど、その過程で不特定多数の人の目に触れる、ということが得意ではないのだと思う。それに、ネットショップは届いた先でどんな人がどんなふうに飲んでいるのか、満足してもらえたのかが見えないし、自分で焙煎した豆は自分による抽出をもって完成品、それが最善の状態、と思っている節がある。だから正直、豆で売るのはもったいないとすら思っている。そういうのが、(なんだか苦手だな…)という気持ちを作っている気がする。
でも、実店舗に通っていた方が、遠方にお引越しされてもなお、うちの豆を買って、新しい場所でも通っていた頃のことを思い出していただける機会があるのはいいことかも、と思う。それに、たまたま何かのきっかけでネットで買った地方のお客さまが、近くにいらっしゃった時ついでに実店舗に寄ってくださって、直接お話しできたりしたら、それってなんだかいいかも、と思う。店をやるのも、ネットで豆を売るのも、そしてそれらを知ってもらうためにSNSで投稿するのも、まだ見ぬこの珈琲が必要な人に届ける、いつもそのために私はやっているんだというのを忘れないようにしたい。よく忘れて、(あ〜〜やだな〜〜)と思ってしまうのだが、忘れるたびに思い出したい。