ZINEフェス文芸の日。初めてのイベント出店だが、あやかちゃん、のんちゃんと三人並んでの出店なので、かなり心穏やかでいられている。がらんと広い空間に机と椅子を並べ、自分のブースの設営をする。メロンパンで腹ごしらえをしたら、あっという間に開始時間になった。

斜め向かいのあたりが岡本真帆さんのブースだったので、空いているうちにと開始早々に『反復横跳びの日々』を買いに行く。「そこのブースの者です」と挨拶をして、サインを入れていただいた。ほくほく自席に戻ってしばらくすると、岡本さんがわたしの『短歌日記 2026.6』を買いに来てくれた。嬉しい。
開始一時間で十冊ほど売れて、だいぶ不安が和らぐ。席を外して買い物して回ると、あとからその人たちが買いに来てくれたりして、交流が生まれたのが嬉しかった。じっくり試し読みしていた人に「短歌が好きなんですか?」と聞くと「いや、表紙が素敵だったので」と言っていただくなど、表紙のデザインを褒めてもらえることがあったのは想定外だった。あと、ご自身も出店されている方が「やすっ」と言っていたので、価格設定はもう少し大きく出てもよかったのかなと思ったりした。
中盤、岡本真帆さんが再び颯爽とやってきて、「さっき買った短歌日記がよかったので、残りの2冊も買います」と言ってくれた。こんなことが起こるZINEフェス、ありがたい。
友人が来てくれたかと思えば(つかの間ゆるくおしゃべりできて助かった)、たまたま通りがかって買ってくれたのかなというような方、同時開催のZINEフェス写真めあてで来ていた方もいたりして、いろいろな方に作ったものを手渡せて終始ほくほくだった。
試し読みしていく人が予想以上にいたので、もともと買うつもりで来ているのか、なんとなく見ているのかは見分けが難しく、試し読みしている人にどれくらい話しかけていいのか悩む。ただ、次第にセンサーが研ぎ澄まされていった感じはあった。後半に来てくれた方に話しかけてみたら、ご自身も短歌をやっていて岡本真帆さんにおすすめされて来たと言うので、おそるおそるお名前を伺うと、丸山るいさんだったということがあった。なんと! 頭が真っ白になり、(『奇遇』の書名がとっさに出てこないという失態を犯しながら)とにかく「好きです」と伝えた。わたしの短歌の本を岡本真帆さんが買い、それを人に薦めくれ、薦められた丸山るいさんも買うなんて、嬉しすぎる。最近はあまり短歌を作れていなかったが、これからも続けないとなと思った。
途中でお腹が空くだろうと思って持ってきていたお菓子を大量に余らせ、あっという間に五時間が過ぎた。隣接三人組はみんな疲れたので、打ち上げなどはせず解散。わたしは帰りに初めて一人で焼き肉を食べた。