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輪るピングドラム1〜6話感想

tekkuteku
·
公開:2026/8/4

何回も観てる人間が5年ぶりくらいに観て気付いたことを気ままに書いていく。ネタバレと考察もどきをたくさん含む。


○1話 運命のベルが鳴る

運命って言葉が嫌いだ、から始まって、同じ言葉で終わる1話。

カムパネルラ、ジョバンニ、ザネリが名前の由来になっている冠葉、晶馬、陽毬の3人きょうだい。家の外から聞こえる子どもたちの会話「りんごは、愛による死を自ら選択した者がご褒美なんだよ」。地下鉄での移動の描写。ちょっと目を離した隙にやけに離れたところで倒れる妹。

改めてこの作品は銀河鉄道の夜が下敷きになってるなー、と感じる。

優しい陽毬が死んだのは、「多分、俺たちに課せられた罰」だと冠葉が言った途端、ペンギン帽子が陽毬の身体を乗っ取り「生存戦略!」と叫ぶんだけど。

このペンギン帽子は桃華という女の子の魂が入っている。だから叫んだのは桃華。

3人兄弟の両親は昔テロ行為を行なっており、人が何人も亡くなった。その罪を、この3人は罪悪感として常に背負っている。だから冠葉は、「俺たちに課せられた罰」っていうんだけど。

このタイミングで桃華が叫んだということは、「それは違う」と、冠葉の言葉を否定したかったんじゃないかな...と思った。そう分からせるために、陽毬を生き返らせて、ピングドラム(つまり愛)を探せ(知れ)、それが生きるということだ、と。多分ね。

また、終盤でピングドラムは人と分け合うものであることが分かる(タイトルがまあ、そうだし)。ピングドラムを交換し合えるような人間に出会い、運命を変えろ、ということなのかもしれない。

○2話 危険な生存戦略

1話に対して2話は、苹果ちゃんの「わたしは運命って言葉が好き」から始まる。苹果ちゃんは亡き姉、桃華の日記を自分の運命ノートとし、記された通りの行動を取ろうとする。目的のためなら手段を(この子は本当にほんとーに)選ばないなのでビルの壁を這うなど危険なことも平気でする。そこに自分の意思なんてない。ただただ、それが運命だから。苹果ちゃん...。

ペンギン帽子から「荻野目苹果がピングドラムを持っているかもしれない」と聞かされてたお兄ちゃんたちが、学校をサボって苹果ちゃんを監視する様子がわちゃわちゃしてて微笑ましいな。やってる事は盗撮とストーキングなのでヤバいけど。

3匹のペンギンはペンギン帽子の家来ということらしい、が、なんとなく高倉家3人の性格と連動しているように見える。

○3話 そして私を華麗に食べて

あんなストーカー女がピングドラムなんか持ってるわけないし、ピングドラムが何かも分からないし、そもそもなんだあのペンギン帽子は?と思ったようで、全部妹がふざけているだけだと結論付けるお兄ちゃんたち。じゃあ分からせてやるということで帽子を外された陽毬の息が止まる。

もう本気でやるしかないと覚悟を決めて苹果の家に侵入し物色するお兄ちゃんたち。覚悟ガン決まりな冠葉と良心が残る晶馬には確かな温度差がある。

ピングドラムってなんなんだよ〜とゴソゴソしているところに帰ってくる苹果。わあ。エンタメしてるなぁ。

妹を助けたいお兄ちゃんたち、運命日記を実行したい苹果、それぞれ思惑を持った人たちがなんやかんやで陽毬を通じて繋がっていくところは、ドラマだなぁ。

何度も観たアニメだけど、お兄ちゃんたちがわちゃわちゃしている様子がこれまで以上に可愛く見える。家の前でどっちが先に家入るかジャンケンで決めてるところとか。

○4話 舞い落ちる姫君

焦って視野が狭くなると突拍子もない妄想が脳内を駆け巡るというのはとても分かる、特に恋する女の子は...。まあ本当は、恋じゃなくて、家族のためなんですけど...。

恋敵が女優でも、「アナタに勝ち目はない」と言われても、運命日記に書かれたことを守るためなら危険も顧みない苹果ちゃん。事情を知らない視聴者にはただのヤバい女にしか映らないんだけど色々知った上で見ると切ない。

 晶馬も、かたやピングドラムのヒントになるかもしれない品、かたや溺れている苹果で一瞬どうすべきか躊躇うもののやはり苹果の命を救う。あんたいい男や。

私は真砂子が好きなのですがお兄ちゃんの元カノをエスカレーターで突き飛ばしてて、こんな酷いことしてたのぉ?!とビックリ。忘れてた。

○5話 だから僕はそれをするのさ

なんか、妹のために体を張る冠葉の必死な姿に泣けた。父親のように自分も家族を守るんだと...。

そしてついに運命日記のことを晶馬、帽子のことを苹果ちゃんが知ることに。桃華、妹になんちゅー口聞くんだ。なんかメス豚とかゲロとか言ってた気がする。暴言にブチギレて詰め寄る苹果。すごい姉妹ゲンカだ。

○6話 Mでつながる私とあなた

苹果ちゃんの事情がここで完全に明らかになる。姉の桃華が亡くなったことで意見が食い違う両親。姉の命日に必ず家に来る多蕗は、彼女が自分の世界を変えてくれた、彼女がいない世界はどこか不明瞭だと溢す。そこに桃華が残した日記。ここに記されたことを真実にした時、大切なものは永遠になる、と記されていた。桃華が亡くなった日に生まれたことも運命じみている。桃華さえいたら両親も多蕗も幸せだったはずだから、自分が桃華に...なろうと......。

やめて苹果ちゃん、苹果ちゃんは桃華じゃないんだよぉ...その健気さと、悲しさに、涙出ちゃう。

あと前回桃華の口がめちゃくちゃ悪かった理由が分かった気がする。あの日記って、基本的に桃華の黒歴史というか妄想?なんじゃないかな...それを妹が読んだ上に書いたことを体現しようとしてることが分かってしまったんだからたまらないよね...。それか単純に非協力的な妹に腹が立ったか。

また、真砂子に赤い球を撃たれたものは記憶がなくなるという謎のファンタジー要素に、困惑。

またラストで真砂子の家にもペンギンがいることが分かる。ペンギンはペンギン帽子の家来だからつまり...そういうことです。


高倉家兄弟、りんごちゃん、今まで何回も観てるのに今が一番刺さってる。演出が所々ギャグであっても誰かのために必死な姿って心に刺さるんだよな...。この必死さが生存戦略なのかもしれない。大切な人を諦めずに行動し続けるということが...。

@tekkuteku
気ままに日記やメモなど。