最近、あるオンライン上のコミュニティを離れることにしました。
離れるとは言っても一時的。離れる際にコミュニティのメンバーへ挨拶と退会理由のコメントを投稿しました。
退会理由は大きく二つ。そのうちの一つが、心理的に良くない癖がついてしまったこと。言うなれば「心の怪我」。この怪我を治すための退会でした。
「コミュニティのことを必要以上に心配してしまう癖がついてしまったようです。もしかしたらこの心配の一部は僕の妄想かも知れない。そんなことを考えているうちに、自分の心が黄色信号であることに気づきました」
この「心の怪我」について少し解説しないと誤解を招くかも知れないと思ったためちょっと説明します。あの投稿を見ただけでは「アイツは病んでるやばいやつ」とも思われたかも知れませんが、僕自身は至って冷静な判断をしたと思っています。骨折したら骨をの回復に努めるように、心が怪我をしたから心の回復に努める、といったイメージです。
実はこの「心の怪我」をとても大きな状態に増長した例のひとつが「ひきこもり」だったりもします。ひきこもりというワードを聞くと、聞いた瞬間に大きな抵抗やネガティブな感情を想起される方もいるかも知れません。
でも、ひきこもりって、よく考えると病気でもなければ性格がやばい人でもないんですよね。心が怪我をしているから、痛いと叫ぶことがあったり、安静にする。そのようなものだと僕は理解しています。
こういう話になるとすぐに「発達障害」「ADHD」「うつ病」「HSP」などと言いたくなる人もいるように思いますが、それもちょっと待って欲しい。
ADHD等の発達障害は、基本的には先天的な心の偏りを起点とするものです。この心の偏りも、こだわりが強かったり衝動的になりやいというだけでは障害ではない、という見方が本来であったように思います。こだわりや衝動性だけで障害になるのであれば、あなたも含めて世の中の人たちの99%は何かしらの障害を持っていることになってしまいます。
発達障害と判断されることの本質は心の偏りではなく、本人が苦しい状態にあったり、周りの人との人間関係にトラブルを抱え続けている状態であるという部分です。逆に言えば、心の偏りが見られたとしても、自分も周りの人も特に問題なく社会生活を遅れているのであれば障害とはみなされません。平たく言えば関係性と心の健康の問題
ひきこもりも然り。本人そのものが問題なのではなく、直近の出来事や他の人との関係性に由来する一時的な状態といえます。心が怪我をしていると理解できるとスッキリします。心の怪我という意味にはもうひとつ、状態が深刻であっても適切なリハビリに根気よく努めれば変えられるという意味もあります。
したがって、注目すべきなのは、誰が苦しんでいるのか?何が苦しい状態の原因なのか?どうしたら解決するのか?を特定して改善を実現すること。苦しい状態であることを受け入れて苦しい状態を改善するための時期。これがひきこもりと呼ばれる状態の正体だと僕は思います。
ひきこもりも、発達障害も、一時的な心の疲れも。押し並べて「心の怪我」だと思えると、すっきりと理解することができる。
怪我をしているから一時的に悲鳴を上げる事があったり動けなかったりすることがあります。逆に言うと、安静にしたり適切なリハビリをすれば平常通りに生活できるようにもなります。今回の僕も、足を怪我して部活をお休みするのと同じように、心が怪我をしてしまったので治すためにお休みするという普通のことと思っていただけますと。
「心の怪我」として理解いただけると、言葉を受け入る側も気持ちがかなり楽になるかと思います。心が病んでいるのではなく「心の怪我」を負っているだけ。僕に限らず似たような状態の人に対しても同様に、認識が少しでも訂正されてご自身と周りの人との関係性が円満に続くと、僕は嬉しいです。
(ひきこもりに関しては、僕から説明するよりも専門のページをご参照いただけますと幸いです→こちら)