「朝活が良いことは知っているのですが、早く起きれなくて...」
「早く寝るべきとわかっているのに夜更かしを...」
「今日も残業で寝る頃には深夜25時で...」etc.
朝活に関する相談が時々寄せられてきます。そんな時によくお伝えするのが、早起きに"徹する"ということ。具体的には、
「鉄は早いうちに打て」
「次々にテクニックを試す」
「やはり、健康」
これらを説明する前に、まずは「朝活」という言葉について整理します。朝活とは、朝の出勤前や登校前の時間を活用して学校の課題や資格試験の勉強、自主製作といった活動をすることを指します。フィジカルな行動として、ヨガやランニングを行う方もいます。また、朝活へ取り組む人に共通することとして三つの想いが挙げられます。
「〇〇を実現したい」
「効率的に〇〇がしたい」
「快適で清々しい生活を送りたい」
現代は情報が高速で飛び交う時代。どうしても自分以外の人たちの情報が飛び交います。そのため、自分と他者と比べざるを得ず、必然的に「〇〇さんみたいに生きたい...」「〇〇さんはいいなあ...」「〇〇な状況だけど言い訳せずに〜〜を実現したい」といった欲が湧いてしまうものです。悪いことではなく自然なことです。
本当は「自分は自分、人は人」「別の人から見ると自分は全然幸せ」と思えると理想ですが、落ち着かない日々の中で心の底から想うのは難しいですよね。僕も劣等感を感じることが少なくないです。
さて、早起きの話に戻りますが、そんな情報飛び交う社会、他者と自分を比べざるを得ない社会だからこそ、早起きの習慣化は是非実現して欲しい。そして実現するには、早く寝ることに"徹する"ことを意識して欲しい。
早起きのための最高のノウハウは「早く寝る事」です。わかり切った当たり前のことと思われるかも知れませんが、この早く寝ることには意外と徹しきれていなかったり、意外と頭の中から抜けていたりするものです。
そして、やらないことリストの作成、タスクの自動化、周りの人との連絡の効率化など、早く寝ることを実現するための打てる手はたくさんあります。早起きの習慣化の実現には、そんな打ち手に徹することが理想的。そのために、下準備として一度、自分の行動を問い直してみるのがお勧めです。例えば下記7つを自分に問いかけてみましょう。
① 理想は7時間。今の自分の睡眠時間は?
② 取り組んでいるタスクを羅列すると?
③ 帰宅後に行うことを羅列してみると?
④ その中で、やらなくても良いものは?
⑤ 夜にPCやスマホを観れなくするには?
⑥ 時間術やライフハックを専門とした書籍やメディア×10を羅列すると?
⑦ その中で紹介されているノウハウのうち、すぐに実行できることとは?
ここまで問い直してみると、自分が実践できていない自己管理の方法、今日から実行できる行動が何個か浮かんでくるかと思います。その行動を紙に書いて、早速今日から試してみましょう。ひとつでも大丈夫ですので、明日ではなく今日やってみましょう。
改善コツ①「鉄は熱いうちに打て」
「明日やろう」「余裕ができたらやろう」と思っていると、なかなか始められません。むしろ、時が経つほどやる気がゼロに近づいていきます。せっかく行動しようと意を決したのですから、熱が冷めないうちに実行してみましょう。最初の壁を越えられると、その後の壁は意外と低いかも知れない。最初の壁を越えたら、次はいろんなテクニックを試してみましょう。
改善のコツ②「次々にテクニックを試す」
自己改善、習慣化、ダイエットなどもそうですが、人間は心の底では必要ないと思っているものについては諦めやすい、といった性質を持っています。甘えでもなんでもなく生き物としての性質です。理由は単純。無くても生活できてしまうからです。人間も動物です。食べ物の確保や危険な相手との戦いといった生きるためには避けられないものには自然と必死に取り組むようになります。
一方で、習慣化やダイエットなどは。無意識のうちにどこかで「やらなくても死にはしない」と思い込まれやすい。実際にやらなくても直接的に死に繋がる訳ではないですから。
でも、繰り返しになりますが、朝活や早起きを習慣化したいと願う心の底には、今より快適な生活を望む自分がいる。この望みは簡単に取り除けるものではなく放置しているとストレスが溜まり続けてしまう。ならば、意識を変えるよりも望みを叶える方へ進んだ方が快適です。本当に快適な生活が訪れる可能性も十分にあります。
また、人間にはもう一つ、「好奇心」という性質があります。自分にとって新鮮なことには興味や意欲が向きやすくなる性質です。これも生き物の性質のひとつ。新しいこと=不明なことであり、不明なことには不安を感じます。そして、安心して暮らしたいために不安なことは解消したい、早く安心したい。
新しいノウハウを次から次へと試すと、この好奇心がくすぐられます。さらには、朝活や早起きの習慣化は基本的にメリットばかりなので気分も意欲も上がり続ける。結果的に毎日がさらに楽しくなり快適になる。ノウハウを試し続けているうちに早起きに成功した日も積み上がっていき、生活の改善がどんどん定着していく。
改善のコツ③「やはり、健康に徹する」
自分の乱れって、どこまで行っても最終的には健康に帰着します。必要な栄養を必要な分だけ欠かさず採れていて、必要な運動量を行う習慣があり、人として必要なコミュニケーションが十分にとれている人は、不思議と朝も普通に早く起きれるものです。もちろん、人それぞれに違った生活があり、ひとりひとりの生活に苦労はつくものです。
ですが、健康に近づく努力は誰でもできるかと思います。いつもよりも15分早く寝る、食生活だけでも見直す、ちょっと外に出ていつもと違う人との交流を試みるなど。改めて考えるとまだできることがあったりします。
少しの工夫で健康に近づき、健康に近づく事で朝活などの習慣化も実現しやすくなる。しかもこの方法は自分に損が立たない工夫でもありますので、お気軽にお試しあれ。
.....このように自分を問い直して、①心の鉄が熱いうちに、②ノウハウを試し、③健康へ近づく工夫も意識することで、難しかった朝の習慣化と快適な生活が意外と簡単に実現するかも知れません。