最近の僕は、夜にジムへ行く習慣がある。
そのジムにはランニングマシンやベンチプレスといったトレーニング器具の他、スタジオレッスンやバーチャルゴルフ、個室サウナなども完備されている。そして広めの駐車場がある。僕は自動車でジムへ向かうことが多いため、この駐車場もよく使わせてもらっている。
僕は夜の19:00〜21:00頃にジムへ行くことが多い。一日の凝りを解しつつ、適度に身体を鍛えたり、スタジオレッスンやバーチャルゴルフでストレス解消したり。そして最後にシャワーを浴びてからの個室サウナでリフレッシュ。安らかに眠れる状態になって帰り、就寝する。
そんな習慣を続けていると、新しい発見がある。
いつものように夜にジムへ向かい、運動やサウナを一通り終えて帰ろうとしていたある日のこと。駐車場にある自分の車へ乗り込んだ僕はスマートフォンを確認する。一日の終わりのメールチェックである。いつもは車に乗り込んだらすぐにエンジンを掛けて帰宅するのだが、この時はふとスマホを触りたくなった。この車内でのひとときは、サウナへ入った直後の場合が多いため、外気浴のような心地よさを感じられる時間でもある。なんとも絶妙な心地良さがある。
その時にふと周りを見回したところ、僕の車の他にも5箇所ほど、同じく車内で時間を潰している人が確認できた。ジムに来たところなのか、帰るところなのかは分からない。共通点していることとして、スマホを見ていたり談笑していたりと、車内でのひとときを過ごしている。1分や2分と言った時間ではなく、10分、20分といった割と長い時間、車内にいる。
僕はこの様相にある種の文化的なものを感じた。この独特な快適さを何とかして表現したい。会社員が帰社の際に乗る電車、トラックの運転手が朝のコンビニで買ったホカホカの弁当を車内で食べる時間と少し似ている気はする。
ただ、それよりも快適な感覚はあるのかも。帰宅電車やコンビニの駐車場のような感覚に加え、トレーニング前の一息、サウナ後のポカポカした一時という絶妙なリラックスタイムが上乗せされた感覚。
みんな、この絶妙に適度な憩いのひと時を堪能しているのだろう。この絶妙な空間体験が共通する僕たちには何かしら文化じみたものを感じる。新たな憩いの様相がおもしろかったため、記録としてここに残しておく。