推しは推せる時に推せ

てのべ
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Vtuberというコンテンツを追ってると各所でイベントや事件が起きていて毎日誰かしらが配信をしているし、その内容も多種多様だから人によっては傾向に偏りが出るもんだと思う。しかしそれをカバーしきらんとするだけの市場に急成長していて、その変化は目まぐるしい。需要に応じて尖った供給が出てくるのはコミケの同人誌みたいなもんで、スペース前を通って気になったやつを手に取ったらバッチリ好みに刺さり、意気揚々と買っては以降その作家を追うのに近い。ここ数年でVtuberになる人が急増して、範囲もクオリティも個人法人関係なくなってきたのも市場拡大に拍車をかけているんだろう。配信専用アプリも出るようになったし、Vの一言で通じる意味合いが音楽ジャンルから変わってきたのは大きいなと感じる。

需要が上がって供給が増えるほどその中から自分の好みにぴったし合うVを見つけるのは意外と難しい。外見から受ける印象が中身と直結してるとは限らなかったり、活動時間が合わなかったり、単純に声や価値観が受け入れられるものかどうかもある。

色々書いたけど、まとめると『推しと呼べるひとを見つけられたらラッキー』これにつきる。

Vtuber、もといライバーが増えればそれだけ活動を終えていく人だっている訳で。こういう時大体は引退とか卒業というかたちがとられるけれど、ライバーによってここの意味合いが変わってくる事がある。それは視聴者側も同じで、もう二度と会えないことに嘆く人もいるし、どこか別のかたちで会えるかもしれないからとダメージを受ける事がない人もいる。

わたしはどちらかというと後者だった。後者だった、と言えるほど卒業のシーンに接したことはないんだけど。今日はこのコンテンツを追い始めてから認識していて、推しととても近いところにいたライバーの卒業を見送る時間があったんですね。その中で自分は自分が思ってる以上に卒業時に涙を流すタイプの視聴者かもなと思いなおしたりした。そんくらいボロボロに泣いてしまったので。

一言で卒業と言っても事情は人によって違うし、それを公表するか否かも状況やライバーによって違うので心構えがどうしたって視聴者の中でバラつきが出てしまう。前向きなものであれば幸せ、悲しいものであれば何かを悔いてしまうかもしれない。何かが出来る訳でもないのに。一方的なお別れなら戸惑いだって起きる。

それでもやっぱり『いってらっしゃい』とか『またね』と言えるものが一番いいと思いつつも、推してる側からすれば一番の幸せはずっと推しを追えることだ。

Vtuberってのはこのへんが複雑。ガワがイラストでも中身は実況者とかYoutuberと殆ど変わらない。生きている人間がいる感が強いからこそ好き嫌いが綺麗に分かれるところがある。

だけどガワと設定がある以上はそれ含めてがライバーという活動者だ。中身だけでもガワだけでも個として成立しえないが故に、それらの何かがストップするとそこで終わってしまう。企業なんかに所属してるとこれまでの活動歴史が詰まった配信のアーカイブもSNSも非公開か削除されてきれいさっぱり跡だけが残る。その喪失感をどう受け取るか、という話で。

当たり前のようにずっといると思っていたライバーがいなくなるというのは、推しじゃなくとも寂しい。推しとの交流や各所での思い出があればあるほどあっという間にやって来る卒業の瞬間にそわついて、いってらっしゃいを言いながらどうしたって泣いてしまう。今日がそれだった。

推しはいつライバーでなくなるのかは推し当人にだって見当がつかないところだと思う。ずっとやっててくれと思いつつ、現実問題を思えば次のステップに進むために卒業するライバーだって居るのだからそこに該当する日が来ることだってあるかもしれない。だから好きでいるうちはその好きを糧に生きていたい。

推しはいつまで推しとしていてくれるか分からない。推せることに感謝しつつ炎上しない事と死なない事と医者にお世話にならない事を祈りながら2月からの日常を迎えようと思います。

思うところはいっぱいあるし推しを全肯定できる人間でもないから何かのきっかけでそれっきりになる可能性だってあるけれど、今が楽しいのは間違いなくこのコンテンツとその中にいる推しのおかげである。

まだまだ育っていくコンテンツや企業を応援しつつそっと推しを楽しませてもらおう。卒業しても好きでい続けるだろうけど、生を感じながらは今しかないんだな。

そんでもってもうあっという間に1月が終わって2月になったんだなあ。また新しい1ヵ月と1週間と1日を頑張ってこう。

明日出社するわたしは配信でおかしくなって早く帰ったせいで中途半端に残ってるタスクをせっせと対応するんだろう……。目の腫れが響かないようにしなきゃな。おやすみ!

@tenobeee
一日一ページ。無理せず更新。 特に何てことないものを書きます。