※本記事は二次創作としての夢に関する活動について述べています。ジャンルやキャラ名、夢主等具体的な話はしませんが、合わないなと感じた方は本記事から離れてご自身のやりたいことに注力してください※
春光に照らされ梅がこぼれゆくなか、桜の花芽が赤く色づいて参りました。春眠暁を覚えずと申しますが、起きてなお、山寺は夢見がちです。某TRPG中、PC越しに言われた評価が的を射ているなあと思ったので自称していこうと思います。睡眠中もよく見ますし、日常生活中もうちのかめさん見ながら空想を羽ばたかせて家人を巻き込んでいますし、加えて夢方面の妄想は「夢」という概念を知らなかった頃から行っているのでね、どうあがいても夢見がちなんですよね。
さて、そんな夢見がちな山寺はここ数年、この時期は毎年コピ本を作っています。初めて作ったときから4、5年経ってるよなと思ったらだいたい合っていました。まだコピ本歴片手の指程度の新参者です。本日は先輩方の胸をお借りします。
友人の誕プレに拙作を本にして渡すことになったのが発端で、どうやって作るか考えた結果コピ本になりました。同人イベント出た体験談とか読んでいると、印刷所さんと何度かやりとりしている様子や決まった書式どおりにつくったファイルを提出しないといけない印象が残り、「本作るのすら初めてなのに、慣れない対人用業務も行わなきゃいけないのしんどすぎる」と思ったのが大きかったです。慣れてきた最近は製本作業楽しいのなんの。印刷所さんで作ってみたいと思える心の余裕も出てきたので、そろそろチャレンジしてみたいです。
たしか最初の年と次の年は、数枚程度だったのと私がホッチキスを使いたくなかったのとで、パンチでうまいこと背側に穴をあけてぶっとい紐を通すやり方で製本していました。ぶっとい紐を通すと真ん中がガパガパになり、見た目がちょっとなあと思った結果、さらに次の年から現在まで、〜2、30ページ程度ならホッチキス(※中綴じ用じゃない)を使い、ホッチキスで綴じられない枚数からはカッターで半分こしてボンドづけにしています。え、なんで中綴じ用のホッチキスを買わないのかって?……
こんなに長いこと作ると思っていなかったからです。
初めての頃から印刷はセブンさんのプリンタにある小冊子印刷機能を使っています。4ページが紙一枚両面におさまるので、4ページ印刷しても紙2枚分の20円です。料金はいつも「4の倍数にしたページ数を2で割って10倍した値段」と計算しています。ふだんから「0」の個数を間違えるくらいそそっかしいため「4の倍数にしたページ数の5倍」だと間違える可能性があり……。この小冊子印刷は「4の倍数ページにファイルをつくらなくても印刷できる」のがいいところです。例えばPDFで15ページのファイルは、最後の1ページに余白のページをいれて印刷してくれます。ページ番号が印刷されず、本の余韻を感じられて私は好きです。余白は必ず最後の方で帳尻合わせに入れられます。作ったファイルが13ページだと4の倍数の16ページになるまで、つまり14・15・16ページの3ページ分が真っ白で出てきます。そのため最初のほうに余白が欲しい場合、ファイルづくりの時に調整する必要があります。
当方のコピ本づくり、ざっくりした手順は、
書いたものをパソコンのWordに集める
目次、注意書き、各話タイトル、あとがき、奥付け等、本に必要なものの挿入
誤字チェック、レイアウト調整(文字の大きさ、ルビ、表紙用の余白ページ、遊び紙を入れるためのページ調整、ページ切り替わり時の文章調整)
WordをPDF化し、USBにデータをコピー
硬貨と入れ物とUSBを持ってセブンへ
綴じ向きを確認して小冊子印刷
印刷したものを半分に折る
遊び紙を入れる、挿絵を描く、発行日を書く
ホッチキス(※中綴じ用じゃない)ルート→最終的な綴じ向きと逆向きに印刷したものをまとめてホッチキスで綴じる。袋とじ状になるので、カッターで綴じた方と反対側を割く。背側以外の端を処理する(きっと中綴じ用ならこんなややこしいことしなくていいはず)
ボンドルート→折り目に沿ってカッターで半分こする。ページ順が狂ってないか確認したらクリップでとめ、背側にボンドを塗りたくる。いらない紙かつコピ本にくっついてよい紙でくるみ、辞書やジャンプ等、大きさと重さのあるものを載せて圧着させる。一日経ったら慎重に紙を剥がし、必要があれば小口を処理する
背になんかしらのテープを貼る
表紙を描く/ブックカバーつくる
やらない作業もあるんですけど、書き出してみたら意外とありました。そりゃ遊び紙入れ忘れるのだわ(今年やらかした)。それはさておき。
どの作業も楽しいのですが、今年一番ワクワクしたのが表紙作業です。一番ページ数のあるやつを、シンプルかつ豪華なものにしたかったんですね。マニキュアもクレヨンもモノクロも別のでやったし、水彩でグラデつくろうかなあでもなあ、色鉛筆かなあうーむと悩んでいたところへ、村民さんの記事に天啓を得ます。
「そうだ、自分で描けないならシールを貼ればいいじゃない」
そこからは百均でシール集めをしました。シールはむかしっから好きなので苦痛じゃなかったです。推し活ブームとネイルブームすごいですね、ずっと続いてほしいです。出来上がりを写真に撮っておらず完成品をお見せできませんが、ネイルシールとデコシールを円弧形で二重か三重にならべたのを違う位置に三つほど、中央のタイトル枠に接するような感じで貼りました。ラインストーンシール便利。ある程度繋がっているおかげで、一個一個接着剤で貼らなくていいのが本当にラクでした。同じコーナーにあるシールでも、シールごとにちょっとにおいが違うのもおもしろかったです。
これは表紙に使ったシールたちと表紙の図解
シールを貼りたいようにいっぱい貼る快感を思い出してしまった山寺は、シール片手にデコれるものを探しました。ターゲットになってしまったのは小学生以来の付き合いがある折立鏡。まずは油性ペンで書いた自分の名前を除光液で拭き取るところからはじめました。ここから村民さんの記事を参考にしていきます。
使ったシールたちはこちら
マステで縁をつくり
四隅をととのえ
大きめのシールから置く
あとは根気強く
その成果がこちらです
めっちゃかわいい(自画自賛)
いえこういうのは自画自賛が大事なんです。よくやった私。縁と四隅をつくったおかげでとてもやりやすかったです。シールを直線的に貼るとか、この向きのまま貼りたいとか、貼りながら次どうしようか考えたりもするので、やってみて本当に、根気強くやることが大事だと実感いたしました。
あまり使う機会がない折立鏡ですが、かわいいのでチラチラ出しては眺めてしまいますし、使うときは今までより心浮き立ちます。私の持っている感覚で近いものは、爪に好きな色のせて何回も見ちゃうのと似ています。ちょっと失敗したなと思う点は、マスキングテープの粘着力が落ちているせいで、たまに上に貼ったデコシールごとカパカパしてしまうのと、鏡を使うための余白をもっと大きめにとったほうが持ちやすくてよかったな、の二点です。今後、特に使うものにデコするときはそのあたり考えながらやりたいです。
最後に。デコのこと記事にしてくださった村民さん、ありがとうございます。おかげで生活に彩りとアイディアの引き出しが増えました! またデコしたらどこかしらでご報告したいと思います。それでは、今回はこの辺で。夢で逢えたらよしなにお願いします。