マレーシア KL 4日目 月曜日

terrieh
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作成:2025/3/24
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月曜日。まず、なんとか起床すると近くのインド系ファミレスQ Bistroに赴く。マサラドーサとTeh halia(甘いショウガ茶)を頼んだ。ドーサにはチャトニ以外になぜかカボチャピューレがついているので、たとえドーサがフニャフニャで焼き立て感ゼロであっても許した。すかいらーく系ファミレスでよく見る例の猫型ロボットが、広大な店内の配膳を一手に引き受けている! 半屋外席と室内席があるようだが、みんな屋外を選んでいた。

食後は、また大都会ブキッビンタンまで歩く。おしゃれオフィスの巨大ビル前にはサテ売りやテ・タリ売りの像があった。

クナーファ屋もある複合アラブビルや、アラブ系理容室の看板を目撃した。

さて、月曜は日本は休日だ。しかしクアラルンプールの個人店や美術館はほとんど閉まっている。そこでマレーシアのトップ大学であるマラヤ大学で、構内のギャラリーや博物館を見るという計画を立てていた。

まず最寄り駅に行き、バスを待つ。たくさんバスが停まっていてうろたえたが、バスの電光掲示板部分に出発時刻が表示されているので見分けられた。出発時間直前になると、そのバスがドアを開け、人々がぞろぞろ乗りこんでいく。乗り物用カードを前の入り口から乗車するときにタッチ、降車時もタッチすればOKだ。

Kedai KLという独立系小商い集合ビルが、大学に行く途中の道にあった。クアラルンプールでは学生街にイケている店が多い印象だ。学割がある飲食店も時おり見かける。

マラヤ大学は広大な敷地を持ち、図書館情報学に強く、複数の図書館を有するらしい。マラヤ大への愛をアピールできる図書館の近くでバスを降りたが、なんとこの図書館内現代アートギャラリーは木曜までお休みだと受付で言われる。展示替え期間だったのだろうか。公式サイトやGoogle mapには特に記載なし。

すごすごと撤退し、地学科棟の地学展示コーナーを見に行くことにする。

I(ハート)Geologyのサインが見えるだろうか。マラヤ大学の愛の次は、地学への愛を示せる。展示といっても、化石や鉱物のコレクションが普通に講義している建物の一階ロビーに広がっているだけである。明かりもついていないし、受付や警備員もなし。

さっと回って、歩いて敷地内のアジア美術館に移動。アジア美術館はかなり面白かった! 影絵展A Life in Shadows: The Story of Wayang Kulit Exhibitionが開催されており、展示されている写真の撮影や影絵用グッズの収集をしたオーストラリア人の方Constantine Korsovitis氏が在廊していて、じっくりお話をうかがえた。

https://www.accartbooks.com/us/book/a-life-in-shadows/

学内にはファミリーマートの自販機があったので、ファミマの水を買って一服する。

なつかしのアルフォート、なつかしのファミマの独自飲料に引き寄せられたが、おにぎりは中華イイダコ味など見知らぬ味ばかりだった。並行世界に移動したかのような感覚になる。

 さて、構内発のバスが停留所にこれまた大量に停まっていた。今回は出発時間や行き先がわかりにくく、目当てのバスを探している間に出発されてしまった。そんなわけで構内を30分ほど歩き、電車駅まで戻る。構内には池まであり、ボートを借りれるらしいし、鴨がたくさんいる。

 電車で昨日まで泊まっていたインド人街に戻る。

 まずはJokopiというインドネシアのhipなコーヒー屋の期間限定店舗に入る。マレー系ローカルの若者たちも立ち寄っていた。店舗デザインもモダンである。価格帯は日本の高いコーヒー屋並みだ。

 Kopi Susu Pisang(バナナミルクコーヒー)を注文する。カップのデザインもいいし、カクテルのように層が作られていて、自分で振ってから飲む趣向も楽しい。

 スモーキー塩キャラメルのアイスクリームもすごく美味しかった。かなり甘いが、配合をよく考えた味わい。この店の飲み物とアイスは、旅行中食べたものの中でもトップクラスだったと思う。スプーンがアイスのフタに格納されているのもスマートだ。店の人にスプーンは?って聞いちゃったよ!

片隅に絵画や植物があるのもいい。

続いては近くのRiwayat booksに行く。人文・思想書が多い。古本の棚もある。独自セレクションでローカル書籍が多く、小さいがかなりナイスな店だった。ウェブストアで見かけた、マレーシア人が書いたディストピア小説は見当たらず、サッとワニ柄絵葉書と編みこみ細工の栞だけを買う。

そこから移動してGMBBへ。ショッピングモールがまるごとカルチャー&アート店舗だけのすごいビルだ。月曜だったのでここも閉まっている店が多く、客足も少なかったが、独立書店TOKOSUEのスーさんや影絵展のConstantineさんに勧められた以上、なんとしても立ち寄りたかったのである。

イセカイが店名になっとる。

そのまま豪華絢爛ショッピングモールPavilionまで歩いていく。Nyonya Colorsというニョニャ料理チェーンで、おこわとクエを持ち帰る。焼きココナッツのクエは結構おいしいが、残りは味と食感がほぼういろうそのもので、違いがあまりわからず。

 ここで一旦、宿に戻る。元々はこの次の日も休んで帰国する予定だったが、人員不足でどうせ休めなくなったので、もう4日クアラルンプールでリモートワークすることにしたのである。ちなみに念の為、日本のVPNを契約している。次なる滞在地はチェラスのタマン・ムティアラ駅。中心地から15キロほど、40分ほど離れたあたりのAirbnbだ。

 この日の夕方にチェックインを済ませ、多少の荷物も置いておく。ぶじチェックインし、スコールをやりすごしたので都心に引き返す。しかしまだ宿には帰らない。Pavillionの向かいで、台湾発・誠品生活が22時まで営業しているのでここを探索する。英語の本も中国語の本も多い。

 誠品生活は、大きな誠品書店の周囲に小さい雑貨や服飾の店があり、これらのローカルブランドを見れる。Signature MarketというマレーシアのECストアの真新しい実店舗が土産物やちょっとしたプレゼントに良さそうだった。ここでアロマオイルを買った。誠品書店では上の写真の、マレーシア文学傑作選・SF編を買った。レジで早口の中国語で話されたので、英語で「ごめん中国語聞き取れないんだ、英語で言ってもらっていい?」と言う。レジの人がエエッという顔をする。さっきの話は「メンバーズカードはお持ちですか?」的な宣伝文句だったことがわかった。

 Pavilionに本日二度目の入店。ガラスケースの中の中東のお菓子もおいしそうだったが、Mercatoのクエの違う種類を試すため、がまんした。

 今日のクエ2。白いのはおはぎ~ういろうという感じ。白ごまベイクドのクエはなかなかおいしいが、やや脂っこく、初日に買ったほうが好きだ。

 ディナーはPavillionの中の蘭州牛肉麺屋。入口で案内担当の店員さんに「一位(イーウェイ)?」(おひとり様ですか?)と聞かれ、「一位」とおうむ返しに答えて入店。無糖のお茶ボトルと、おすすめ牛肉麺をスマホで注文する。都会ではほとんど会話の必要はないのだ。

 別の店員に高速で話しかけられたので、また英語でお願いしますと詫びる。(ラストオーダーをすぎたのでレジを閉めたいから)先に会計してほしいという内容だった。

 遊び倒して宿に帰り、お湯の出るシャワーを堪能してベッドにもぐる。