人格×環境

Midori
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「三つ子の魂百まで」

人格は幼少期に形成され、その後およそ変わらないという。成育環境は大事だが、子供としては選べないものだ。

社会人になると職場という環境がある。会社によっても変わるし、同じ会社でも部署によって空気はかなり変わるだろう。

職場のAさん(仮名)は元々派遣として私の職場に入っていたが、その後職員として登用された。元々圧の強い性格(言葉の腕っぷしとでもいおうか)だったが、登用後からはもう凄い。気に食わない者に悪態をつき、自分より頭が悪いとみなした者は高圧的な言葉でボコるのだ。狭い職場内に毎日感情的な言葉が飛び交っている。

その自信と全能感はどこから来るのか、自分が想定外のことは聞く耳を持たないばかりか「わかるように説明しろ」とキレる開き直りかたは圧巻ですらあるが、私としては直接の被害はないし、巻き込まれたくないのでスルーしている。

主観的に私はその人については人間的に嫌いだが、そこはお互い大人。同僚として普通に仕事をしている。

客観的になぜこんな状況になっているか?何がそうさせているのか。上司の目が届かない閉じた環境、昭和を生き抜いてきた自負、教育なんて甘ったれるな、目で見て盗めという時代錯誤、覚えが悪く弄りがいのある部下、と条件が揃っているのだ。これだけ揃ってしまうと、環境が大きく変わらない限り止めるのは難しい。Aさん的にも自分を安定させるため、引力のようにこの環境を無意識に保とうとする。

私は肯定も否定もせず淡々と仕事をしている。介入したくないし、何を言っても変わらないだろう。この人格でこの環境ならこの結果にしかならないから。

これって人間関係の話というより人間の話じゃないかな。

@tgmidori
みどりです。