私は勉強が苦手だった。漢字を読むのは問題なかったが書くのはとても苦手だった。歴史は、なんで過ぎた大昔のことを覚えるのか謎だった。未来の事なら興味が湧くのに。数学は二次方程式くらいからモヤりはじめた。なんで答えが複数あるの。証明も嫌いだった。べつに証明したくないし、世の中証明しないほうが良いことだってあるよ。三角関数はまったく意味がわからなかった。微分積分は習った記憶がない。英語はわりと好きだった。
よくまあ高校卒業出来たものだ。それも、追試に追試を重ねた末になんとか留年せずに済んだのだ。なので大学なんてそもそも行こうとも思わなかった。もとより田舎の工業高校なので、みな卒業後はだいたい地元の工場に就職するのがデフォである。
私はコンピュータと音楽に興味があった（これについてはまた書きたいと思う）のと実家を出たかったので、八王子の専門学校に進み、2年間DTMやレコーディングを学んだ。卒業制作として1人1枚オリジナル曲を収めたCDを制作。あと希望者で卒業ライブみたいなことをやった。ステージでの演奏はもちろん初めてなのでかなり酷かった記憶。このライブ用に例の入門ギターを買ったのだった。
ただ残念ながら音楽系の職に就くことは出来なかったため、コンピュータの知識を活かせそうなITベンチャーに就職。独学でプログラミングを学ぶ。
社会人になってから、この人も大学行ってるのか、頭いいんだろうなーと思っても、そうでもない人が多いことに気付いた。そんな経験もあり、大学行ってる行ってないで先入観を持たないようにしている。