8. あしたの讃歌

·

2024年2月14日(水)

休日だが、職場へ。『哀れなるものたち』と『PERFECT DAYS』の感想を話す。周囲の感想も聞いた。反芻は続く。渋谷へ。湯気ちゃんと落ち合い、渋谷パルコを徘徊。PAMMの衣類を物色する。まともに接客を受けるのは久しぶりだった。思い返せば、衣類の購入もご無沙汰だ。春を楽しみたいので、スウェットを買い足したいのだが、お目当てのカラーは完売だった。WWWに向かい、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN、東郷清丸のライブを見る。どちらも大所帯のバンドだが、アプローチが対極だった。チョコパはハコを飛び出す音楽だった。フロアも揺れて、我々も踊った。一方、東郷清丸はこぢんまり。大き過ぎず、小さ過ぎず。添加物も僅か。箱庭的なアプローチの楽団だった。大いに楽しみ、ほくほくで帰宅。

2024年2月17日(土)

久しぶりにマブたちと会合。ゲストに湯気ちゃん。初対面の集いには緊張感も伴うが、和やかな会合だった。既存の輪っかに変化が加わるのは面白い。普段とは異なる会話が生まれて、それは既存の状態では得られなかった会話だ。お笑い芸人の話題で盛り上がる三者。私はそれを眺める。愉快な時間だった。マブと湯気ちゃんのハイタッチも目撃。嬉しい光景だった。

2024年2月21日(水)

吉祥寺へ。三宅唱『夜明けのすべて』を鑑賞。優しい映画だった。さらりと穏やか。恋人の距離感、友人の距離感とも異なる、適度な距離感の「他人」の存在に救われる。男女の関係性を恋愛に落とし込まないのは、現在の日本映画では稀有だ。同種の優しさを感じたのは、岨手由貴子の傑作『あのこは貴族』だった。おそらく、シスターフッド的な助け合いと同種の優しさを見出したから。藤沢さんと山添くんは異性同士だが、通ずる関係性に見えた。フィルムの撮影も美しく、写真を撮りたいと思った。鑑賞後、3COINSに立ち寄り、キッチンペーパーのホルダー、話題のシェーバーを購入。皮膚の問題と向き合いたい。

2024年2月25日(日)

一週間の始まりはどこだろうか。大半の人は月曜日だろうか。私の場合は日曜日で、一番の忙殺も日曜日だ。スタートと同時に疲弊が始まる。退勤後、疲労と不機嫌が重なり、メンタルの折り合いも悪く、相手の気持ちを受け入れるスペースを欠いた状態だった。非常に凹み、ベッドに沈み込む。

2024年2月27日(火)

新宿へ。渋々と「治安悪いシネマズ新宿」に向かう。痛烈な蔑称だが、エスカレーターの吸い込まれる部分に溜まったゴミを見かけたので、お似合いの称号だ。再び、ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』を鑑賞。客入りは上々だが、ボルテージは低かった。もちろん、面白かった。新しい気付き、発見も得られた。おでこにキスは慈愛の証拠。渋谷へ。職場の送別会だった。久しぶりに大騒ぎの飲み会。楽しかった。お薦めの音楽を聞かれたので、Cleo Sol、レオタードブタとヤギ・ハイレグを薦める。両極端だからか、怪訝な視線を向けられた。

@tgmrmzk
大晦日に生まれた。