映画ブラックパンサーのなにが面白いのかビタイチわからない話

ちどりん
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ブラックパンサーを初めて認知したのは、たぶんXmenストームの旦那って感じだけど、ブラックパンサー党というワードを薄らぼんやり知ってたので「アフリカの大金持ち国家元首がキャプテンアメリカの盾の原料を全身にまとってヒーローしてる」って聞いても、「なにそれ?」としか思えなかった。

マブカプにも出てなかったし「黒人のためのヒーロー」って聞かされても、アフリカの架空大金持ち国家元首がヒーローという看板を背負ったって、被差別層の黒人のためのヒーローみたいな文法が成り立つのか?って思ってた。ぶっちゃけ、今も思ってる。

ブラックパンサーっていう名前も相俟って、アフリカ系アメリカ人の要素を雑に煮詰めて作ったヒーローって印象がぬぐえなくて、ホントにこれでアフリカ系アメリカ人のひとたちは「俺たちのヒーロー!」って喜んでるの?て思ってたけど、まぁ映画があれだけ絶賛されたら、そういうもんかぁって感じ。

言うても、ゲームでアメコミ知ったような極東の日本人が感じる「黒人のためのヒーロー」なんて偏見の煮凝りみたいなもんだろうから、当のアフリカ系アメリカ人が喜んでるならゴチャゴチャ言うもんでもないし、前作映画も面白くなかったけど、わいのためのヒーローじゃないしなって感じ。アジア人なので、まったく面白みがわからないけど、購買層ではないので仕方ないんだろうって感じ。

で、続編ワカンダフォーエバーを見て「映画ブラックパンサーがアメリカの黒人のためのヒーロー」っていうのがビタイチピンと来ないって印象が覆されたりはしないし、ヒーロー映画とも思いにくいって感じ。RRRよりツッコミどころが山盛りある。

映画の面白さがツッコミどころを凌駕したら「ツッコミどころが山ほどあるけどおもしれぇな!」ってなるけど、映画の肝になる部分がボーズマンの追悼だからツッコミどころがツッコミどころのままでモヤモヤする。モヤモヤしたまま2時間半は、なっげぇわ。超退屈。

「ティチャラが死んでしまった、よよよ。悲しいぃぃ。世界がぁぁ悲しんでいるのですぅぅぅ~~、あなたも悲しいんでしょうぅぅ、わかるわかるぅぅ、わたしたち全員が悲しいんですぅぅぅ~~」って、ずーーーーっと下手な歌に付き合わされてる感じ。そっちは気持ちよさそうだけど、こっちではそうでもないぞってまま2時間半。

だーーーかーーーーらーーーーー、そのティチャラは5年死んでたんだろ!ふいに生き返ってまた死んだんだろ。1回経験してんでしょうが!って、ずーーーっとモヤモヤしてた。

何回でも書くけど、サノスの指パッチンで5年死にました!っていうのを面白く消化できてない時点でファイギは無能だしルッソはクソだから。フェイズ4がいまいちノリきれないの、絶対サノスの指パッチンのせいだから。ひいてはファイギとルッソのせいだから。