「悪い奴じゃないんだけどね…」 怪物との付き合い方

tikouwa
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書いているうちに謎の寓話みたいになった、オチのない話です。

自分が置かれた状況を美化しているみたいで、嫌いです。

「悪い奴じゃないんだけど、ちょっとね…」

このように評されている人間、どこのコミュニティにも1人はいませんか?

ちょっとね…」は勿論マイナスポイントの意です。

マイナスな部分しか持たない人間であれば堂々とヘイトを向けられるのに、なまじ根は悪い奴ではないばかりに、それが憚られてしまうタイプの人間。

そしてその「ちょっとね…」は本当に「ちょっと」でしょうか。

偏見ですが大抵の場合、

「悪い奴じゃない」<<<<<越えられない壁<<<<<<「ちょっと

これぐらいの比率になっていて、総合的にマイナス評価となっている人間が多いような気がします。

マイナスポイントを補って有り余るほど良い奴なのであれば、

ちょっとアレなところはあるんだけど、悪い奴じゃないんだよ」

という表現に落ち着くはず。よって、

「悪い奴じゃないんだけど、ちょっとね…」

こいつは最悪の存在です。「悪い奴じゃない」という部分を盾にして己のマイナスポイントを周囲に振りまく存在。

こいつは最早人間ではありません。モンスター。怪物。

今からこいつのことを「怪物」と定義します。

怪物 VS 村人 VS 勇者

怪物の存在を明らかにしたところで、ここからが本題。

そういった怪物と向き合っていくにはどうすればよいのでしょうか?

向き合うというのは、関係性を保つという意味です。

無視できる立ち位置にいる人は、無視でいいと思います。

怪物と戦うエネルギーを、自分のやるべきことに回す方が余程有意義なので。

遠く離れた村に怪物はやってきません。無視できる人は「村人」ですね。

無視できない立ち位置にいる人は、怪物と付き合っていくしかありません。

怪物の生息地の近くに家を構えているとか、理由は様々だと思います。

戦うかはともかく、怪物と向き合う使命を持ったこの人は「勇者」です。

「それなりに」付き合っていくというのは一つの手です。勇者という二文字が似合わないほど及び腰ですが。

もう子どもではないので、怪物が怪物たる所以の部分に目を向けず、「悪い奴じゃない」のみの部分と接することはできると思います。

良い部分と悪い部分を分けて考えることは出来ると思います。多少HPを削られることはあるかもしれません…

しかし残念なことに、勇者の敵は怪物だけではないのです。

怪物のことをよく思わない村人は、怪物を見つけると、安全圏から石を投げてくるのです。恨みを晴らさんばかりに。

怪物と「それなりに」向き合っていた勇者にも当然流れ弾が当たります。

勿論、村人に勇者を傷付けようという意図はありません。

それでも、村人は石を投げずにいられないのです。なぜなら、怪物のことをよく思っていないからです。

怪物と向き合いながら村人からの流れ弾を受け止める勇者。何なのでしょうかこの状況は。

対処すべきは怪物か、村人か、それとも…?

勇者の視点に立って、どうすれば状況を改善できるか考えてみましょう。

怪物が「怪物」でなくなれば、村人が石を投げることはなくなります。勇者も何も気負わずに向き合うことができます。

でもそれは不可能です。どんな教育機関も除去することができなかったその「怪物性」を、今更いち人間がどうにかすることなどできません。

村人が「怪物」へのヘイトを抱かなくなれば、これもやはり村人が石を投げることはなくなります。勇者の気苦労は変わりませんが、必要経費でしょうか。

でもそれも不可能です。何人もいる村人の中から、石を投げている特定の人物を炙り出すことなどできません。

また、あまり村人のことを悪く言いたくありませんが、安全圏から怪物に石を投げているその行為自体に、優越感を感じている可能性があります。

もしそうであれば、自ら名乗り出てくることもないでしょうし、やはり特定はできないと思います。

本当に動くべきは、最後に残された勇者でしょうか。怪物も村人も手の施しようが無いと分かった今、勇者が(を)どうにかするしかありません。

ただ考えてみると、もう勇者に残された手は「逃げる」しかありません。

不変たる怪物と見えざる村人に何もできない無力な勇者です。

でもそれも不可能です。勇者は怪物と向き合うことを強いられた存在なので。

勇者は怪物と向き合うという業を背負った時点で、村人からの投石を覚悟しないといけないのでしょうか?

いつか怪物が変わってくれる日が来る…あるいは、いつか村人が気付いてくれる日が来る…そう信じて耐え忍ぶしかないのでしょうか。

話は現実世界に戻る

勇者だの怪物だのという言葉を例えに使うと、途端に話を美化しているみたいで大変嫌ですね。

要に要すると、めんどくさい人との交流を強いられると、相応にめんどくさい状況にはまってしまうなという話です。

性格上「めんどくさい人」との交流を絶てるわけでもないので、困りものです。

入れどころさんを見失ってしまったのですが、

一番大事だと思うのは、その「めんどくさい人」(=怪物)に、自分がなってしまわないことです。

知らず知らずのうちに後ろ指をさされているのは、ほかならぬ自分自身かも。

周りに胸を張れる人間になりたい。

解決策もオチも特にないクソみたいな文章です。

深みにハマりそうなのでこの辺でやめておきます。

上司からのお言葉…「考えるのはいいけど沼にハマりすぎないようにね」

今日聴いたアルバム 朝ノ瑠璃「百花繚乱」

雑誌で知ったVTuber。声優としても活動されているらしい。

単純に1曲1曲のクオリティが高い。ラン〇〇スも負けていられないのでは

@tikouwa
思ったことを言語化したい