「どちらが良い悪いではない」

このフレーズは、例えば技術の比較記事を書くような場面で使われる。

読むたびに「ほんとか?」と思っている。

このようなフレーズは使ってはいけないと思っていて、僕も度々自省している。なぜ駄目かというと「要はバランス」と同じで、ポジションを取って発言する責任から逃げているに過ぎないから。

もちろん、比較記事を書くだけを目的にすると使っても良いとは思う。しかし、比較とは最終的に選択肢を絞って判断を下すために行われる過程であり、ポジションを取らず「みんな違ってみんないい」というスタンスを取るのはゴールに気持ちが向いていないのである。

あと読んでいれば筆者が大体どっちがいいと思っているのかは分かるし、明らかに下げた方を薄いオブラートでケアしようとするのは、読み手になんだか残念な気持ちを抱かせてしまう。

ポジションなき意見は無価値だという考えで、判断に使える発言を心がけていきたいと思う。

@timakin
インターネットカンパニーをしています。 エンジニアだったのでプログラミングもしますが、最近は人とお金のことを考えることが多いです。