月初からソシャゲのイベントを今だかつてない勢いでガチ走りしたり、季節の変わり目か何なのかは知らないけどやたらメンタルやられてだらけていたら、いつの間にか3月が終わりそうになっていたので、とりあえずこの間ゲットしたZAZENのアルバムのレビューを今更すぎるタイミングで書いておく。
※一部楽曲について微妙なネタバレあり。
お気に入りは『八方美人』と『黄泉の国』。しっぽりと艶っぽく、憂いのある曲が好みの模様。『八方美人』は最初聴いた時「エッロ……」って思った。「Kiss……Kissですって……!?」とびっくりしたもんで。女の明け透けな寂しい心情をゴリッゴリにイカつく歌い上げてるギャップがたまらん。まさかZAZENでこんな曲が聴けるなんて・・・
『黄泉の国』は歌詞を噛み締めて一気にのめり込んだといった感じ。心中もののストーリーがモデルになっているのだろうか?ライブでは妖しげなメロディにただただ乗っていただけだったけど、今ならもうちょっと違う味わい方が出来そう。MIYAさんがコーラスに参加してるのも良い。
あとはやっぱり『永遠少女』。初めてライブで聴いた時は色んな感情が巡りめぐって、しばらく呆然としていた。曲中の世界観は昭和の戦時下だけど、サビの「君」のモノローグは生きる時代は違えど身に覚えのある感情で、何だか色々考えさせられるし、最後の「探せ」の連呼に気持ちが奮い立たせられる。
ライブで一番聴きたい曲は『胸焼けうどんの作り方』。『乱土』で気持ちが締め括られそうになって油断していた隙に最後の最後でブッコまれて流石だと思った。祭り囃子調のリズムはZAZENの真骨頂みたいなところがあるので、絶対に楽しいと思ってる。ライブを観られる機会があるだけでも有難いけど、アレンジも加わるかも知れないので、それも含めて。
何年も経てばさすがに少し変わったところもあるけど、やっぱり変わらないところもあって、旧友に久しぶりに会った時のような懐かしさを感じる。夕暮れソングが多い分、切なさ要素は過去イチで詰まってると思う。そんなアルバムだった。
【おまけ】
先日記事にも書いた、道すがらで見つけたZAZEN出演番組の街頭広告。
日常生活で突然推しに出くわすと、嬉しさを超えて何だか信じられない。